• MV_1120x330
  • MV_1120x330

【話すと友達が減る】世にも不思議な世界の都市伝説10選

加藤広大 加藤広大


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ul_eye

今回は都市伝説を見繕ってご紹介する企画なのですが、都市伝説と一口に言っても怖い話から不思議な話、ちょっと笑える話から哀しい話まで、本当にさまざまです。

今では道を歩けばすぐにぶつかるほど巷に溢れる都市伝説、そもそも、その概念はどんなものなのでしょうか? 気になったのでちょっと調べてみましたところ、『Weblio英和辞典・和英辞典』では、「コンピューター用語辞典でのurban legend(都市伝説の意)の意味」として、以下の内容が記載されていました。

都市伝説
1粒の真実の種から発しているのかもしれない,神話の領域に達するまでに脚色され繰り返し言い継がれてきた物語.これらの物語が,非常に遠くまで,非常に速い速度で,非常に頻繁に,拡がることは,興味深い現象である.都市伝説は決して死なず,インターネット上でだけ終末を迎える.周期的に繰り返される伝説には,”The Infamous Modem Tax(恥ずべきモデム税)”,”Craig Shergold/Brain Tumor/Get Well Cards(Craig Shergold/脳腫瘍/お見舞いカード)”及び”The $250 Cookie Recipe(250ドルクッキーレシピ)”が含まれる.
「weblio英和辞典・和英辞典」

完全に怪文書です。都市伝説を調べていたら都市伝説のような都市伝説の説明にぶち当たってしまいました。何度読んでも訳が分かりませんので、もう少しだけ調べてみました。

「都市伝説」という言葉が生まれたいきさつとしては、フランスの社会学者、エドガール・モランが1969年に著した『オルレアンのうわさ – 女性誘拐のうわさとその神話作用』内の「légende urbaine」なる単語に端を発しています。

その言葉が海を伝わって日本に登場するのはもう少し後のことでして、1988年にジャン・ハロルド・ブルンヴァンが著した『消えるヒッチハイカー』の1文「Urban Legend」という造語の訳として「都市伝説」なる言葉が誕生しました。ですが、今回都市伝説的を考えていくうえで、この発祥ももしかしたら都市伝説なのではという可能性を否定できません。

ちなみに都市伝説の「都市」とは、都会を指しているわけではなく「都市化した」といった意味で使用されていますので、伝説の舞台は別に都会でなくとも構わないそうです。が、これも「都市伝説の都市とは、都市化したという意味である」ということが実は都市伝説である可能性を否定できません。

上記はおそらく真実ですが、たとえばここで冒頭私が「都市伝説とはかつて民俗学者の山田町蔵なる人物が日本各地を周り、田舎の民間伝承が伝言ゲームのように都市へ伝わることにより、より都会的な話、オチへと姿形を変えた物語を集めて著した『口承による伝説の移り変わり-東北編』の中で語った『都市へと向かった伝説』という言葉に由来しておりまして・・・」と嘘八百、適当ぶっこいたとしても、これをネット上に放ってしまい、騙された誰かが拡散したならば、それはいつしか「いや、諸説あるけど都市伝説というものはね・・・」と語られるようになるやも知れません。

つまり都市伝説を簡単に説明しますと、本当にあったこととして語られる実際には起きていない話であり、体験したと言われている人も実際には存在しない可能性が高い虚偽の物語、ということなんですね。

嘘か真か分かりませんが、そして信じようと信じまいと、発祥や定義が何となく分かったところで、そろそろ本題に入りたいと思います。ちなみに当たり前ですが、今回ご紹介するエピソードはすべて「本当にあったこととして語られはするが、実際には起きていない話」ばかりの嘘八百、ということを予め申し上げておきます。

1. 暗闇に潜む殺人者

1987年の冬にアメリカで起きたと言われるこの事件、この年にはニューヨーク株式市場が大暴落した「ブラックマンデー」も起こり、世には不穏な空気が流れていました。

アメリカの地方都市では不景気のあおりを受けて、治安が悪化した地区も多くあったり、多額の借金を抱えて気が違ってしまった方もいたそうです。ちなみに、この年米国内で唯一収入が増加した職業は精神科医でした。

そんな時代背景のなか、とある地方都市で仲良く暮らしていたルームメイト同士の2人の女子大生がおりまして、ある日1人がパーティーに出掛けて夜遅く帰宅した際の出来事です。彼女は酔っ払っていたものの、気を使って友人を起こさないように電気も付けずにゆっくりと、途中何かにつまづきながらも手探りでベッドに入ります。その日は酩酊状態も手伝って、横になるなりすぐに寝てしまいました。

そして翌日目を覚ますと、なんと無残にも殺されたルームメイトが部屋の対面に横たわっていたのです。そして、部屋の壁には真っ赤な血でこう書かれていました。

「電気をつけなくてよかったね」と・・・。

このお話は現在手を変え品を変え様々なシチュエーションで語られますので、似たお話を聞いたことのある方はたくさんいるのではないでしょうか。日本でもほぼ同じフレームにあてはめた話がありますね。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/05/night-table-lamp-843461_960_720.jpg

2. 後部座席の黒い影

次のお話も、都市伝説のテンプレートに使われがちなエピソードです。

舞台は1970年代のアメリカ、メリーランド州で事務の仕事をしているリッキー・ジョーンズは、仕事の帰りが遅くなってしまい、家路を急いでいました。すっかり夜も更けてしまったので、あたりには人気もなく、しとしとと雨も降っていました。

運転中、ふと後ろから1台の車が現れ、彼女の車に向かってライトを点滅し始めました。彼女は後の警察への証言で「ただのパッシングではなく、何度も何度も執拗に、一定の距離を保ちながらライトを点滅していた」と語っています。

折しも当時のメリーランド州では「メリーランドナイトメア」という連続猟奇殺人が話題になっており、彼女が車内で聞いていたラジオニュースも、夜中に突如ナイフ片手に迫り来る殺人者の話題でもちきりだったそうです。

そんな中で正体不明の車に付きまとわれた彼女はすっかり怯えてしまい、過呼吸気味になりながらもなんとか家に辿り着き、慌てて中に駆け込もうとした時、後を追ってきた車から男が降りてきて彼女にこう叫びました「今すぐ家に入って警察に電話しろ!」「言われなくてもそうするわよ」と思ったかどうかは分かりませんが、すぐさま彼女は警察に連絡したそうです。

何をするでもなく車の前で立っていた男は、駆けつけた警察にこう言ったそうです。「女性の運転する車の後部座席にナイフを持った男が潜んでいた」と。男は彼女を付け回していたのではなく、危険を伝えようとしていたのです。

このお話もまた、日本なら日本風に、他の国なら他の国の文化に合わせて少しずつ改変され、世界中に広まっている有名な都市伝説のひとつであると言えるでしょう。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/05/lgf01a201403122000.jpg

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP