皆さんはワインを飲む際に、どんなグラスで飲んでいますか? 100均で買ったものとか、おまけで付いていたものとか、「べらんめぇ! ワイングラスなんて使わねーよあんちきしょー!」という方も多いのではないでしょうか。かく言う私も、100均で買ったものを使ったりワインの試飲会に参加したときに頂いた落としても割れなさそうな分厚いワイングラスを使ったりしていました。しかし、ワイングラス次第でワインの価値が2倍にも3倍にもなるって、ご存知でしたか?
ある日、よく行くワインバーで店長さんに「グラスで味が変わるって本当ですかね~」と発言したところ、まさに100均で売っていそうな無骨なグラスと、店長さんこだわりのグラスとで飲み比べをさせてもらう機会がありました。半信半疑で飲んでみると、
なんということでしょう。
無骨なグラスの方は香りが全然立っていなかったのに対し、こだわりのグラスの方は鼻を近づけたときに香りがぶわっと溢れるように感じました。グラスの形状によって驚くほど香りの立ち方が変わってくるんですね。
今回は様々あるワイングラスの中でもどんなものを選んだら良いのか、ブドウの品種別にご紹介していきたいと思います。
ピノ・ノワール(ブルゴーニュグラス)
出典:RIEDEL
こちらのグラスはボディが軽く香りのボリュームが比較的少ない赤ワインに最適です。味噌汁のお椀ほど(かそれ以上)の大きさがありかなりの容量がありますが、赤ワインを空気にたくさん触れさせることでワインを開かせる(=香りを立たせる)目的があります。
ピノ・ノワールの他にも軽めのシラーや、11月になったらボジョレーヌーヴォーをこちらのグラスで楽しむのも良いですね。意外な使い方としては、このグラスにビールを注いで飲むと香りが華やかに出ておいしいですよ!
写真のグラスは、ワイングラスと言えばまずここ! とすぐさま思い浮かべるリーデル社のヴィノムシリーズから、ブルゴーニュグラスです。定価で1脚あたり3,780円。大切に使えば1年以上は持つと思いますので、買っておいて損はない一品です。