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永久に語り継ぎたい歴代競馬名シーン5選

加藤広大 加藤広大


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3. 第50回有馬記念(2005年)

人生に「絶対」が無いように、競馬にも絶対というものは無いと教えてくれたレース。それが「第50回有馬記念」です。このエピソードの主役はディープインパクト。競馬に興味が無い方でも、名前くらいは聞いたことがあるのでは無いでしょうか?

Reference:YouTube

中央競馬史上2頭目の無敗クラシック3冠を達成していたディープインパクト。このレースをなんと7戦全勝で迎えています。当時、ハナからムードはディープインパクトの優勝一色、ほぼ2着、3着を予想するレースであったと言っても過言ではないでしょう。当日の入場者数は162,409人。ローリング・ストーンズ東京公演3回分です。

誰もが無敗での有馬記念の勝利を疑わなかった当日、馬の不調か競馬の神様の悪戯か、レース終盤、いつもの「ダービースタリオンかよ!」と思わず突っ込んでしまいそうな追い上げはなりを潜め、最後の最後ハーツクライをかわしきれず、2着での入選となってしまいます。

生涯の黒星は凱旋門賞を除けばこの1度だけ。凄まじいまでの、むしろ笑ってしまうほどの追い込みレースも見どころはありますが、絶対強者であるディープですら負けることがある。と改めて競馬に「絶対」は無いと気付かせてくれたこの有馬記念は、ディープが出走した数々の圧倒的な勝ちレース以上に物語性、そして教訓をはらんだ名レースです。

4. 第9回ジャパンカップダート(2008年)

2008年の名レースと言えば、第138回天皇賞のウオッカ、ディープスカイ、ダイワスカーレットによる3強の壮絶な大接戦がありましたが、こちら「第9回ジャパンカップダート」もなかなか見応えがあり、かつドラマチックなレースでもありました。

Reference:YouTube

ちなみに私、このレースを取ったから思い出補正が入っているだけかも知れないという点をまず強調しておきます。このレースの主役はカネヒキリ。この馬は芝からダートに転向してから輝いた馬で「砂のディープインパクト」なんて呼ばれてもいました。

カネヒキリはダートデビュー以来順調に走っていたものの、2006年に屈腱炎を発症し長期療養に入ります。そして迎えた2008年、しばらくぶりに出走したレースでは脚を余して敗北。しかし、翌レースの「第9回ジャパンカップダート」において、華麗なる復活を遂げます。

一度は故障で休養を余儀なくされた馬がカムバックし、再び大舞台で輝くというのは、なんだか「あいつはもうダメだ」と言われていたボクサーが、再度リングの上に上がり、栄光を掴みとるような映画を観ているようで、とても胸がスカッとするものです。これもまた非常にドラマチックなエピソードを持ったレースのひとつであると言えるでしょう。

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