『Weather Report』
日本の素晴らしい雨の歌も1曲入れておきましょう。柳ジョージ&レイニーウッドの『雨に泣いている』、山下達郎の『いつか晴れた日に』と迷いましたが、こちらの方が私のリアルタイムですのでこちらをご紹介させていただきます『FISHMANS』の1997年発売のアルバム『宇宙 日本 世田谷』に収録されている『Weather Report』です。
Reference：YouTube
東京地方に大雨が降り続けて
部屋の中に居続けることもあるさ
まるで魚になった気分だよ
まるで水槽の中の魚
まるで泳がない魚
Fishmans『Weather Report』
歌い出しはまさに雨の日の代表曲といった風格を漂わせ、全編を通して雨が降り続く日のなんとも言えない憂鬱な感じを気だるく、絶妙な浮遊感とともに美しく表現しています。ちなみに、『Fishmans』について詳しくはこちらで熱い想いを書かせていただいておりますので、ご興味があればご笑覧ください。
この曲、最後の方まで聴くと分かるんですが、ちゃんと晴れるんですね。ラスト前ではこう歌われます。
東京地方に青空が広がって
春なのに25度を越えていこうとするような時もあるさ
あるさ
なんだかそれはデート日和なんだ
Fishmans『Weather Report』
手垢のつきまくったクリシェを使うならば「やまない雨はない」と言ったところでしょうか？ ただ、この使い古されたクリシェをどう表現するかというのが腕の見せどころなのです。佐藤伸治の紡ぐ歌詞はどれも本当に素晴らしいので、ぜひ、歌詞を追いながら曲を聴いてみてください。
