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ファッションが秀逸なおすすめ映画10選

加藤広大 加藤広大


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「ドラッグストア・カウボーイ(Drugstore Cowboy)」

ガス・ヴァン・サントが1989年に製作したとにかくヘザー・グラハムが可愛すぎて見とれていると、突如出てくるウィリアム・バロウズのガチな麻薬説法にそれまでのすべてを持っていかれる壁紙の色すらイカしている映画、それが「ドラッグストア・カウボーイ(Drugstore Cowboy)」です。

Reference:YouTube

私、この映画を観てファッションに興味を持ったと言っても過言ではありません。主人公のボブ・ヒューズ(マット・ディロン)が着ているセーターやジャケット、スラックスもカッコいいのですが、最も観ていただきたいのは近所に住んでいるチンピラ(マックス・パーリック)のファッションセンスと、ウィリアム・バロウズ翁のスーツ姿です。普段スーツを着ませんが、ジジイになったら劇中の彼のように、日々スーツで過ごすと決めています。もちろん杖をつきながら。

「ロッカーズ(Rockers)」

陣内孝則のザ・ロッカーズ(TH eROCKERS)を元にした「ROCKERS」ではありません(あれも素晴らしい映画でしたが)。1978年にジャマイカで製作されたセオドロス・バファルコス監督のある意味レゲエ・ドキュメンタリー(そもそもはじめがドキュメンタリーの予定だったので)とも言えるリアルキングストンを描き出した大傑作が「ロッカーズ(Rockers)」です。トレイラーを観るだけでも充分雰囲気が伝わります。

Reference:YouTube

登場人物全員洒落者です。人物のみならず、すべて実際のものを使用しているので資料価値も抜群でございます。あまりに本物過ぎて、カリブ映画館でのライブシーンにエキストラが必要で現地で雇ったクルーたちにパスをばらまいてもらったところ、お尋ね者の政治犯やギャングに大量に渡ってしまったらしく、撮影中に警察と警備軍に包囲されるなど、エピソードには事欠きません。

本物のルード・ボーイの姿が観れる、貴重な作品です。ちなみに、写真集で「ROCKERS STYLE」という、それはもう素晴らしい本が出版されていますので興味がある方はそちらもご覧くださいませ。

「ハーダー・ゼイ・カム(The Harder They Come)」

「ロッカーズ(Rockers)」の少し前、もうひとつのレゲエ映画の金字塔が公開されています。1972年製作、ペリー・ヘンゼル監督の「ハーダー・ゼイ・カム(The Harder They Come)」です。

Reference:YouTube

当時すでに大スターだったミュージシャンのジミー・クリフを起用し、ジャマイカの極貧農村から都会に出てきてスターを目指す青年を描いたこの映画。有名ミュージシャンを起用してサクセスストーリを撮るとなると、観る前から嫌な予感が後ノリでズンズンと響いてきますが、ところがどっこいそうはなりません。

こちらも「ロッカーズ(Rockers)」と同様にリアルなキングストン、そしてスラム街を見事に切り取っています。言わずもがなですがサウンドトラックも最高です。私、再発で出たLP盤を新品で購入したのですが、最初から一番大事な『The Harder They Come』のアウトロで音飛びはするわ、穴はずれてるわ、ついでに印刷もずれてるわで、普通なら怒るところですがこれがジャマイカだよな。と妙に納得させるほどの説得力が、この映画と音楽のマジックなのです。

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