「ゾンビランド（Zombieland）」
2009年にアメリカで作成された映画「ゾンビランド」は、ゾンビ映画の中でも異例の大ヒットを記録しました。良く「おもしろゾンビ映画特集」みたいな企画で紹介されているので、見覚えのある方も多いのではないでしょうか？ トレイラーはこちらです。
Reference：YouTube
舞台は突如出現した謎のウィルスにより人間がゾンビ化し、パンデミックが起こり地球上は人を喰らうゾンビ達の楽園と化した世界。アメリカ人の大半もウィルスに感染し、その様子はまさに文字通り「ゾンビランド」。
テキサスに住む数少ない人類の生き残りのひとり、引きこもりの大学生コロンバスは、自分で作成した「ゾンビから生き残るための32のルール」を実践しながらしぶとく生き延びていました。コロンバスは、両親の元へ向かう旅の途中に生粋のゾンビハンターであるタラハシーと出会い行動を共にします。道中で女詐欺師姉妹と出会って一悶着あったり、だんだん仲良くなったりと、長いんで端折りますが、最終的に4人はゾンビが居ないと噂の遊園地に最後の望みをかけて向かいます。もちろん、ゾンビ居るに決まってるんですけど、話の筋だけを追えば良くあるゾンビ映画です。
しかし、主人公コロンバスが作成した『ゾンビから生き残るための32のルール』が本作をただのゾンビ映画で終わらせません。
ルール2、二度撃ちして止めを刺せ
ルール6、フライパンでぶっ叩け
ルール8、クソったれな相棒を見つけろ
ルール10、素早く振り向け
などなど、“ゾンビ映画あるある”的なルールが随所に挿入されます。このあるあるスキームがまたすごく面白いんですね。「あ、ここでゾンビ来るな」と解っていても、ルールの説明が入ると思わず笑ってしまいます。この“ゾンビ映画あるある”は、他のゾンビ映画でも代入できますので、ゾンビ映画を初めて観る方にもおすすめですし、ゾンビ映画が好きな方にもおすすめです。何より、ビル・マーレイが好きな人は必見です。ネタバレなので多くは言いませんので7文字で説明しますと、『ガーフィールド』爆笑です。
もちろん面白いだけではありません。引きこもり青年の成長や、マッチョなおっさんが背負っている人生、何はともあれ可愛くて仕方がない詐欺師姉妹と、ゾンビ映画あるあるの他にも発見の多い映画です。
