『悪魔の辞典(アンブローズ・ビアス著)』
ネット上には日本語辞典、英和、和英辞典、シソーラス辞典など、さまざまなオンライン辞書がありますが、ちょっと変わった角度からの意味が知りたい場合は、アンブローズ・ビアスが著した、『悪魔の辞典』を参照すると、新たなる発見があるやもしれません。
厳密に言うと、悪魔の辞典は辞典ではなく、「辞典」というフレームを利用して様々な単語を皮肉とブラックユーモアでもって再定義したものです。
ネット上にある悪魔の辞典については、訳者自身が「誤訳あり」と明記しているので注意が必要です。が、それを補って余りあるユーモアと皮肉が辞典内に込められています。
試しに「批評家」という語句を引いてみましょう。
CRITIC 【批評家】
自分にとりいることのむずかしさを鼻にかけるひと。それはだれもとりいろうとしないからなのだが。
引用:枯葉訳『悪魔の辞典』
一応、私が持っている『正・続・全訳悪魔の辞典(アンブローズ ビアス (著)郡司 利男 (訳)
)』でも同じ語を引いてみます。
批評家【名】
だれもご機嫌をとろうとしないところから、おれのご機嫌をとるのは容易じゃないのだ、と自負している人物。
引用:『正・続・全訳悪魔の辞典(アンブローズ ビアス (著)郡司 利男(訳))』
思わず膝を打ってしまいそうな説明ですが、他にも皮肉とブラックユーモア満載の言葉たちが沢山掲載されています。文章を書く際には、その解説、そして発想法共に非常に参考になるのではないでしょうか。
後記
以上、調べ物に本気で使えるウェブサイトたちでしたが、ネットは広大なもので、まだまだ今回ご紹介し切れなかった、調べ物に使えるサイトはたくさん存在しています。皆様の情報収集の一助になれたら幸いでございます。