• MV_1120x330
  • MV_1120x330

感情が迷子になる、春の珍曲特集

加藤広大 加藤広大


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

chinban_eye

「名曲」というものは、時代を経て歌い継がれ、また新たに生まれ続けていますが、迷曲、珍曲、いわゆる「珍盤・奇盤」もそれと同じくらい、世の中に存在しています。

その笑いあり、困惑あり、そして時として妙な感動ありのめくるめく珍盤奇盤ワールドは、まさに人生、もっと言えば宇宙の縮図と言ってしまっても過言ではありません。

今回は、そんな愛すべき迷曲にして名曲。珍曲にして良曲をご紹介していきたいのですが、いつもと違い、サラッとした説明でババっと紹介させていただきたいと思います。なぜならば、珍盤奇盤ゆえ説明しても何がなんだか分からない。もちろん聴いても何がなんだか分からない。そして、全体的にやりたかったことは何となく分かるのだが、なぜこうなったかは当の本人以外誰にも理解ができないからです。

しかし、分からないなりにも一度再生してみればあら不思議、笑いあり涙ありの心躍る数分間をお約束します。

たった32秒に内在する狂気! 『雪子のロック』

Reference:YouTube

聴きましたか? 聴きましたよね? あなたは今放心しているはずです。1990年代に放送されていたラジオ番組『赤坂泰彦のミリオンナイツ』内の伝説的コーナー『うさんくさいポップス』にて、当時のリスナーにトラックにはねられるほどの衝撃を与えた狂気の名曲が、この『雪子のロック』です。

実はこの曲、藤健次が1967年に発売したシングルで、原曲は4分を越えます。しかし、何の因果か冒頭だけ切り取られ、ついでに事故の音を被せられて放送されてしまいました。そんなちょっとした気の迷い、そして悪戯心が産んだ奇跡の迷作となっております。

狂熱のアカペラカヴァー! 少年探偵団が歌う『与作』

Reference:YouTube

山下達郎のラジオ「サンデー・ソングブック」内の「珍盤奇盤特集」にて、2回連続の出場を果たした「少年探偵団」が己の身体を楽器にし、与作のすべての音をアカペラで演じるその力量はまさに抱腹絶倒、聴き終えた後にはなぜか清々しい気分になってしまうほどの潔さは、まさに「珍盤奇盤ここにあり!」と叫びたくなるほどのクリエイションです。

ちなみに「少年探偵団」とは、川戸貴文氏が座長をつとめていた劇団名で、この「恐怖の人間カラオケ」は演目の一部だったそうです。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP