2つ折り定規の裏技
お勧めするわけではないが、この定規を使う先の友人に再び驚かされた使い方を記したい。
大学の大講義室で授業受けていた時、わたしは消しゴム落とした。大きな講義室は得てして机が長く横に続いて、左右の席の距離が近い上に前後の間隔が狭い。手を伸ばすには届かないが、講義中に立ち上がって取るにはあまりに周りに迷惑をかけそうだったので、わたしは講義後に拾おうと思い一度は消しゴムを諦めた。
それを見た隣の席の彼女は、ペンケースから件の定規を取り出すと、さっと開いて、わたしたちの足元の消しゴムに向けて伸ばした。手が伸びる範囲まで転がすと、彼女は自ら消しゴムを拾って渡してくれた。
学校の名前が入った30センチ定規が記念品で配られるケースは多い
そういえば子供の頃は、男の子が少し離れた席の女の子からかうときに、長い定規を使ったっけ。多分よい子は真似しちゃいけないけれど、長い定規は時に手の延長になる。きっと孫の手の代わりに使うのだってちょうどいい。
大人になるとそうしたいたずらグッズも便利グッズも、スマートに持つことができるようになるのだなぁと思うと同時に、2つ折り定規のこんな使い方は開発者も考えていなかっただろうなぁと、しばらく驚いた気持ちを落ち着けられなかった。