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時代を知りたければスーパーの文房具売り場に行くべし

原田真帆 原田真帆


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文房具売り場が映すもの

油性ペンはゼブラの代名詞・マッキーが不動の地位を築く。時にサクラクレパスのマイネームが置いてあることもあるが、新製品にそのポジションを取って代わられたことはまずない。

変化分かりやすいのはボールペン・シャープペンシルあたり。かつてはパイロットのDr.グリップや、インキの量が多いゼブラのタプリクリップが主流だったが、最近では三菱ジェットストリームが多い。シャープペンシルもDr.グリップが多いものの、近年は三菱のクルトガも増えた。

スーパーで主流のペンは大概、その時々の「文房具スクールカースト」を映している。例えばクルトガがブームとなった2008年前後、学校の教室では使用シャープペンで派閥ができていた。ケンカこそしないが、Dr.グリップかクルトガか、どちらを使うかでしばしば議論になった。

スーパーで必ず売り場に輝いていたDr.グリップのボディが、クルトガに変わり始めたのはちょうどこの頃。わたしのような「文具マニア」は、「Dr.グリップを置かないからあのスーパーはダメだ」なんて批評をしたものだ。ひとりで。

スーパーというのは「お母さん」が主な利用客層である。お母さんが買う文房具と言えば、主に子供の学童用品。子供の「文房具派閥」の影響がスーパーの文房具売り場に現れるのは、至極当然の流れなのだ。

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