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なぜ僕らはCampusノートを使うのか(前編)

原田真帆 原田真帆


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さらなる改良と限定商品〜21世紀篇

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Campusロゴ脇の英文が、実は5代目でカットされている

4代目は2000年に発売されたが、Campusと言えばこのデザインが1番印象が強いのではないか。なぜならCampus41年の歴史の中でもっとも長い11年の間流通したデザインであり、5種類の中でもっともロゴが大きいのだ。縦100%に配置されたデザインは街角で見かけても目を引いた。そんな、3代目以上に個性を確立したと言えるデザインを、Campusは2011年に自ら脱ぐ。

5代目で、20年ぶりに横向きのロゴが現れる。一度縦向きにしたロゴを再び横にレイアウトしたのは、売り場の陳列対策ではないかとわたしは思う。縦型ロゴは、本棚風に縦型の陳列ならとても目立って効果的だ。しかし横置き、引き出しを斜めにしたような陳列棚では上の棚がかぶるため「us」しか見えない。その点5代目はノートの下部に本の帯のようにロゴが渡っていて、横置きに強い。

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5代目は上に陳列が重なってもロゴがすべて出る

また2002年以来、継続的に期間限定の色や柄が発売されている。今公式サイトではそのすべての柄が一覧になっている。学校に行けば、誰かしらがその時々の限定柄を使っていたものだ、しかもひとりやふたりではなかった。一覧を見ると懐かしい気持ちにさせられる。限定柄の変遷をたどると、時代の流行を絶妙に反映させていることがうかがえる。例えば、初期の2003年の和風モダン柄には担当者のコメントにこうある。

「この頃の学生向けCampusノートは、最近の『サーティーワン』のような派手でポップな柄はまだ受け入れられにくい時代で(中略)シックな仕上がりを目指しました」
引用:コクヨ公式サイト

2011年のデザインチェンジに合わせて、限定柄も2012年よりロゴの向きをチェンジ。紙面の下の方にロゴが来ることで、より限定柄が映えるレイアウトになった。カスタマイズ性が重視される2010年代においては、横ロゴの方が向いているというわけだ。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/02/new_S__13369355.jpg
筆者手持ちのCampusの一部。過去に使用したものを含めると10種類以上はある

街角のクリエイティブ ロゴ


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