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【頑張れ女の子!】バレンタインに聞きたい「チョコより甘く、ほろ苦い」名曲たち

加藤広大 加藤広大


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Tom Waits『Blue Valentines』

Reference:YouTube

しゃがれ声をした路地裏の天使かはたまた死神か、米国が産んだ酔いどれ詩人、トム・ウェイツが1978年に発表したアルバム『ブルー・ヴァレンタイン』に収録されたタイトル曲、『ブルー・ヴァレンタイン』は、一般的な幸せに溢れたバレンタインとは一線を画す人生の一幕が歌われます。

罪を犯した男は、愛した女性を残したまま故郷フィラデルフィアを遠く離れ、とある場所に身を隠しています。彼女を忘れようと偽名をでっちあげて暮らし始めた矢先に、彼女からの手紙が届きます。どうやって彼女は連絡先を知ったのか? 逃亡中の身ゆえにその返事をできないまま、毎年毎年彼女からの憂鬱なバレンタインカードが男に届き続けます。それはいつしか男の悪夢となり、そのカードが届く度に罪の意識、両手の血痕を思い出す・・・・・・という物語なのですが、きらびやかで心が弾むバレンタインの最中、全国のデパート並びに洋菓子店で、誰にもバレないようにうっすらと漂うくらいの音量で流していただきたい名曲となっております。

そして、願わくば伊勢丹あたりでトム・ウェイツが紡ぎだす物語に気付いたチョコの包み紙よりも真っ赤なドレスを着たリッキー・リー・ジョーンズのような女性が、「昔別れたあいつのことでも、ちょっと困らせてやろう」と、手紙と当時の香水の香りを添えてチョコレートを贈りますように。

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