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(前編)ゲルインキボールペン「ハイテックC」はなぜ廃れたのか

原田真帆 原田真帆


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ハイテックは生き残るのか?

そうして迎えた10年代、ハイテックはさらに追い込まれる。次週、ハイテックを売り場の隅に追いやった「スリッチ」「スタイルフィット」「プレフィール」ら“カスタマイズ三銃士”と、油性ボールペンの常識を覆した「ジェットストリーム」の登場から、ハイテックの現在を考察したい。

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しかし10年代に入り、人々は既製品をカスタマイズすることを覚えた。スターバックスの「呪文」がその良い例だ。セット価格でバーガーとポテトと飲み物が揃うマクドナルドではなく、カスタマイズできる上に店舗ごとに内装の異なるスターバックスが愛される時代。文房具がカスタマイズされるようになっても不思議ではない。

また、人々はLサイズのポテトがなくても平気なことに気づいた。ドリンクとサンドイッチでとりあえずの空腹は満たせる。ならばそちらをリッチにしたいというニーズが高まった。要らないものを排除し、必要なものだけで暮らす「断捨離」ブームの影響だろうか。ペンケースも必要な色をコンパクトに。自ずとコレトシリーズの人気が高まる。

後編はこちら
(後編)ゲルインキボールペン「ハイテックC」はなぜ廃れたのか

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