巷にあふれる「~な時に聞きたい曲5選」という記事。正直、見飽きている読者も多いだろうが、その原因のひとつに「まとめ方が漠然としているせいで、いまいち自分の気持ちにシンクロしない」というのがある。多様化が進むこの時代、必要なのは「より具体的なまとめ」だ。
そこでこの企画では、「当てはまる人には当てはまる、極めてピンポイントな曲紹介」をしたいと思う。今回は、朝起きたらすでに遅刻だった時に、ひとまず落ち着くために聞きたい曲5選。
1. クレモンティーヌの曲全般
(「炎のたからもの」《映画「ルパン三世 カリオストロの城」より》)
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ボサノヴァの女王、クレモンティ―ヌ。彼女の曲はゆったりとしていて、聞けば脳内がすぐに休日モードにトリップできる。無条件の落ち着きとはこのこと。
どのクレモンティ―ヌの曲でも「もう会議が始まっている」という事実から解放してくれるに違いない。
2. アニメ「はなかっぱ」テーマソング
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NHK教育テレビで現在放送中のアニメ「はなかっぱ」。7:15~7:25の時間帯に放送しているため、私のように「これを見て毎朝出社している」社会人もきっと多いことだろう。もし寝坊して「はなかっぱ」を見逃しても大丈夫。普段聞きなれている曲を聴くことで、「今日もいつも通りの時間に起きた」と脳を一時的に錯覚させることができるのだ。
なお、曲を聴いてもなお落ち着けなかった人は、はなかっぱと一緒にダンスを踊ってみよう。そうすればきっとなにかの花が咲くに違いない。
3. 少年ナイフ『重力無重力』
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自分の活躍する場所が「日本」だとは限らない。ニルヴァーナと全英ツアーを行い、海外進出を果たしたガールズバンドの草分け的存在と言われる少年ナイフも、実は本国日本より海外での評価が高い。(むしろ日本では無名と言ってもいいくらいだ)
「国内での評価がすべてではないのだ」・・・そう考えると、もし会社や学校に遅刻して先生、上司に「だからお前はダメなんだよ!」と否定されても実は全然平気なことが分かる。
日本人は「時間を守る几帳面さ」で知られた民族だが、少しそこで評価されすぎている傾向がある。そんなもの、人間に数多用意された美点のたったひとつに過ぎないのだ。小さなことにくよくよしないよう、どっしり構えるために聞くための曲だ。
4. ミスチル『終わりなき旅』
どんな逆境も、とりあえずこれを聞いておけば大丈夫。
(なお、著作権的にYouTubeから引用できる動画がなかったので勝手に検索してください)
5. アニー『Tommorrow』
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明日からがんばろう。もう会社に行くのは諦めよう。
いかがだっただろうか。この5曲を聞けば、きっと「朝起きたらすでに遅刻だった時」でも、ひとまず落ち着くことができることだろう。5分や10分急いだところで人生にそう大きな影響があるわけではない。むしろ、変に焦って事故にあったりでもしたら大変だ。
え? そんなこと言っても上司や先生が怒るだって? 大丈夫。どんな時も音楽だけは味方でいてくれるのだから。