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夏の甲子園名場面ランキングTOP10(1990年代以降)

街クリ編集部 街クリ編集部


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3位 1992年(2回戦)星稜(石川)×明徳義塾(高知)

松井秀喜5打席連続敬遠

当時高校通算60本のホームランの松井秀喜は「怪物」として大会の注目一挙に集めていました。松井の練習を見た明徳義塾の馬淵監督が後に「高校生の中に1人だけプロが混じっていると思った」とコメントしたほど。そんな中、試合はまさかの展開を迎えます。なんとこの試合で明徳義塾は、星稜の松井に対して「全打席敬遠」の策をとります。3回表の第2打席から観客はざわつき始め、「勝負! 勝負!」との怒号ともいえる声が。しかし明徳義塾は松井に対し敬遠を続行。更に、5回星稜の攻撃では、1塁走者がいるのにも関わらず敬遠。9回表の松井の最終打席でも敬遠を実行し、5打席連続敬遠を実行します。このプレーにシビレを切らした観客達から「帰れ! 帰れ!」との怒号が飛び交い、高校野球では珍しくメガホンがマウンドに投げられるという前代未聞の事態に。試合後、明徳義塾の馬淵監督は「ひとつでも多く甲子園で勝たせたいと思った」と選手への気持ちを漏らしました。星稜に勝って迎えた3回戦では、選手たちは星稜戦の騒動による精神的ダメージを拭えず、ほとんど力を発揮できないまま広島工業に0-8と大敗を喫し敗れ去りました。

Reference:YouTube

2位 2009年(決勝)中京大中京(愛知)×日本文理(新潟)

2アウトランナーなしからの伝説

中京大中京優勢で進む試合。8回が終わった時点では10-4と中京大中京の勝利は確実にも見えました。そして、迎えた9回表、日本文理の攻撃。中京大中京は2アウトを奪いあと1アウトで勝利。しかし、ここからドラマは始まります。中京大中京のエラーや切手、高橋、武石の活躍で日本文理は2点を返し6-10。ここでバッターの吉田が平凡ファールを打ち上げ試合終了かと思われた所でサード河合がボールを見失いアウトならず。吉田がデッドボールとなり、2アウト1・3塁。ここで中京大中京はエース堂林をベンチに下げ、森本を登板させます。しかし再びデットボールにより2アウト満塁。ここで日本文理のエース伊藤に打順が回ると会場は騒然、伊藤コールに包まれます。伊藤は歓声に応え、2点タイムリーヒットを放ち2点差。続く石塚もタイムリーヒットを放ち、ついに1点差まで詰め寄ります。誰もが負けを確信していた日本文理の驚異的な追い上げ。中京大中京の最後のアウトがなかなか取れないもどかしさ。「まだ続く! いける!」との日本文理の粘り強い闘志に観客は魅了されていきます。バッターは9回、奇跡の起点を作った若林。快音とともに放たれたボールはこの回ファールを落球した河合のグラブに吸い込まれます。日本文理の大井道夫監督は『「せめて最終回は1点取って意地を見せろ」と言ったが、まさか1点差まで追い詰めるとは、本当にウチは素晴らしいチームです』と選手の健闘を誉め称えていました。2校がお互いの健闘を称えあい、涙を流す姿が印象的でした。

Reference:YouTube

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