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文明とかけ離れた村に若者たちが1ヶ月ホームステイして気付いたこと

篠原徹子 篠原徹子


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突然ですが、アーミッシュという人たちのことをご存知でしょうか?

アーミッシュ(英語: Amish[1]、ドイツ語: Amische[2])とは、アメリカ合衆国のペンシルベニア州・中西部などやカナダ・オンタリオ州などに居住するドイツ系移民(ペンシルベニア・ダッチも含まれる)の宗教集団である。
移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしていることで知られる。原郷はスイス、アルザス、シュワーベンなど。人口は20万人以上いるとされている。
引用:Wikipedia

厳格な宗教理念のもと、敢えて便利なものを全てを遠ざけて生活している人々のことを言います。電化製品、携帯や電話、服も全て手作り、食するほぼ全てを自給自足でまかない、車は制限されているので移動は馬と馬車。このような人々が、世界一のGDPを誇るアメリカで生活していると聞くと驚きですね。

今回ご紹介するのは、イギリスの今どきの若者6人がアーミッシュの家を点々とホームステイしながら1ヶ月ほど彼らと生活をするというイギリスのドキュメンタリーです。子供と大人の境目にいる年齢の若者たち。今後の人生に迷いを感じているティーネージャーたちが、アーミッシュと生活することで見えてくるのでしょうか?

6人の若者たち


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    ジョーダン
    大学を退学した18歳。両親は離婚しており母子家庭によって育てられた。毎晩クラブなどに通って生活習慣が乱れている。アーミッシュのシンプルな生活に興味がある。

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    ジョージ
    幼少期からイギリスでもトップクラスの寄宿学校に通う学生。親からのプレッシャーと優秀な同級生の競争にもまれながら期待に応える日々に疑問を持ち始めている17歳。

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    シアナ
    某有名大学でファッションを学ぶアフリカ系イギリス人。母はアフリカから移住。蒸発した父親に反感をもっており、日々積極的に自己表現する強い信念をもった19歳。

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    ハンナ
    家族全員が敬虔なクリスチャン。最近彼氏ができて宗教と結婚前性行為について悩む17歳の学生。

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    シャルロット
    両親に甘やかされて育った芸術学校の学生18歳。着ていく服や、メイクばかりに時間を割いている自分に虚無感を抱いている。家の家事全般は母親がこなし、一切自分でやってことがない。服やメイクなど遊ぶお金は全て親が出している。

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    ジェームス
    ニートで無職の17歳。幼少期に両親が離婚、シェルターに預けられたものの、現在は一人暮らし。仕事や勉強など何か活動的に行うことから遠ざかり、ただ毎日ブラブラと過ごす。

ジョナサンとマリエッタの子供のいない若い夫婦の家でのホームステイからはじまります。
彼らのために用意されていたものは、アーミッシュの服と家の中でのルール。男性の服はベルトやプリーツがないので、ズボンが落ちないようにサスペンダーを着用します。3インチ(約7.5cm)未満のハネのついた帽子をかぶり、3つしかボタンがないシャツはむやみに暑い日脱がないようにするため。女性たちも化粧やアクセサリーは一切禁止され、手縫いされたドレスに着替え、髪は邪魔にならないように後ろで結び、ボンネットを被ります。


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携帯やiPodなど電子機器も全て没収され、若者たちはアーミッシュの仕事を手伝います。彼らの仕事とは農業や家事全般、さらに服をつくったり、住む家を建てるまで様々です。日の出と共に起き、日の入りと共に寝ます。男性と女性の役割ははっきり別れており、女性は家のことを、男性は外の作業と決まっています。生活習慣が乱れているジョーダンにとって、毎朝5時前に起きるという習慣が何よりもつらく感じます。

ルールに対する葛藤や安堵


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生活を共にするにつれ、6名の若者の中で葛藤や疑問が次々浮かびます。静かなスローライフに安堵感を覚え、不必要に複雑化してしまっている普段の生活にも疑問をもちはじめる傍ら、男女の役割がはっきりと分かれているため男女平等と言われて育ったイギリスの若者には納得がいきません。なぜ女性は夫に従い子育てや家事に専念しなければならないのか? さらにアーミッシュの子供の教育は自宅で14歳まで親が教えた後、それ以降の高等教育は受けないのが基本。子供たちは幼いころから家族の仕事を手伝います。強い理念と信念をもつシアナには、どうしてもこの事を受け入れることが出来ません。

恋愛と結婚


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アーミッシュの女性たちは全て服を手作りします。手作りするにしても非常に厳格なルールがあり、花がらの大きさまで決まっています。男性にアピールするために大量の服とメイクに投資してきたシャルロットには考えられません。アーミッシュの若者は結婚するのも若く、子だくさん(5人以上)の家族が通常です。婚前にデートをすることはあるものの、決してスキンシップをとりません。厳格なカップルであれば、手すら握らずに結婚を決めます。アーミッシュの女性たちは、結婚を神聖なものと考え、お互い内面をみて決めると言います。ある意味、彼氏を繋ぎ止めるために性行為を行っているハンナにとっては衝撃的な考え方でした。

シンプルは幸せか?


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宗教を信じても、生活をシンプルにしても、「何かをする」ことで幸せになれるのではないとアーミッシュは言います。幸せとは自分の内からでてくるものであると。ジョージは同じ年代のアーミッシュの若者に「1年のうち何日『嫌な日』があるか?」と質問しました。「10日くらいかな?」という答えにジョージは驚きます。ジョージは「僕は週に2回はあるから、100日は超えているかも」と応えると、アーミッシュの若者は逆にその返答に驚きます。

アーミッシュは、家族や友人の繋がりを非常に大切にします。彼らは瓶詰めや、スクラップブックづくり、バーベキュー、そして聖書を読む会など頻繁に集います。家族との触れ合いが希薄になっているジェームスにとって、人の温かさや繋がりが身に染みます。

まとめ


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「人生で大切なのは良い答えを出すことではなく、むしろ良い質問をすることだ」
最近どこかの番組で聞いた言葉です。次々と浮かぶ疑問や質問、それらは答えられないまま日々の生活で追われているうちに浮かんでは消え、消えてはまた浮かび、漠然と不安になっているように思います。もしかすると私たちは答えを出すことに必死になるばかり、質問が間違っていたことに気づいていないだけなのかもしれません。アーミッシュと生活した若者6人は心の葛藤と人との触れ合いを通して、見つけたのは人生の答えではなく、次の進むための良い質問でした。

動画はコチラ:

Reference:YouTube

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