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AIじゃなく「コグニティブ・コンピューティング」? 職を奪うマシンの誕生?

沢葦夫 沢葦夫


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より人間に近いコンピューター

例えば、人の顔つきや仕草などの画像データを取り込み、その解析結果をアウトプットすることができます。人間が目で情報を得て判断するのと同じ原理ですね。学習能力があるので、その画像認識のデータやアウトプットも都度蓄積され、次回の分析に応用されるのです。もちろん、画像以外のあらゆる情報が対象です。いわゆるビッグデーターの解析に当たりますが、その分析対象のデータの優先順位も状況に合わせ自らが設定をするのです。

そして驚くことに、そのヒューマンマシンインターフェースは自然言語なのです。しかもその対話の相手の理解力に合わせ、アウトプットの表現も変えてくれる。まさしく人間のパートナーとして理想のコンピューターではないでしょうか。

適用業務や分野

IOT(インターネット・オブ・シングス<物のインターネット>)のように、機械などから送られてくる情報、そしてSNSを含めた社会や企業に蓄積される膨大な情報の有効活用に適しているのが、コグニティブ・コンピューティングです。

先ほどの医師の例で言えば、1人の医師が世の中にあるすべての医学文献を覚えるのは不可能。記憶どころか、目を通すのも不可能です。それができるのがコグニティブ・コンピューティングなのです。実際の医師の診断結果も学習し、また新しい知見を得るので、次の回答結果も変わってくるわけです。人間だと馴染みのない新しいことや些細な事象は忘れてしまう。しかし、コンピューターは絶対に忘れない。働けば働くほど、確実に賢くなるのです。人間のように記憶力や判断速度の低下はありません。

マーケティング分野では、購入履歴の分析のみならずその人の言動、顔つき、目の動きなどもデータ化でき、生い立ちや学歴などをビッグデーター解析します。その結果、マーケッターの能力を超えた購買パターンの分析や予測、インサイトの発見が可能になるわけです。


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