9. 「仁義なき戦い」
「御輿が勝手に歩ける言うんなら、歩いてみいや、のうっ!」
ヤクザ映画に新しい風を吹き込ませた本作。悲しいことに堅気であるなしに関わらず、いかなる業種でも理不尽な上司は存在するようです。筋の通らないことに対して、のらりくらりと言い訳をされたら尚のこと。いくら親でも文句のひとつも言いたくなるものです。松方弘樹が演じる坂井鉄也は見事にその気持を代弁してくれたのではないでしょうか。
10. 「人間の証明」
「キスミー、ママ、ハレルヤ!」
「母さん、僕のあの帽子・・・」からはじまる西条八十の詩で有名な「人間の証明」からもひとつ。こちらは名言は名言でも、一度観てからだとより味わい深くなる名言のひとつだと思います。ジョー山中が演じたジョニー・ヘイワードの無邪気さが、また悲しさを誘います。若干ネタバレになってしまいますが、よく聞くと「霧積」と言ってる気がしないでもないという空耳感も楽しめます。
11. 「Léon(米題:The Professional/レオン)」
「大人になっても、人生はつらい? 」
スカーレット・ヨハンソンに胸を揉まれた女として、主に私の中だけで名高いナタリー・ポートマンが、映画デビュー作にしてマチルダという少女を見事に演じきった中での一コマで放たれる台詞。子どもの頃には分かりませんでしたが、今なら画面の中のマチルダに自信を持ってレオンと同じ回答ができます。「つらいさ」と(涙)。
12. 「High Fidelity(ハイ・フィデリティ)」
「定義による。でも、ブルーズの隣にあるよ」
シカゴの個人経営レコードショップを舞台に繰り広げられる、マイフェイバリット音楽・恋愛映画だと言っても過言ではない映画「ハイ・フィデリティ」の中で、店主のロブ・ゴードンが客の「ソウルの棚はどこ?」との質問に対して答えた一言。