伊達政宗「この世に客に来たと思えば何の苦もなし」
本来は、質素倹約を説いた政宗の遺訓の中で用いられた一文です。ですから「苦」とは倹約に伴う苦労のことなのですが、この一文だけ抜き出してみれば、世の中すべての苦労に通じるようです。英語にするとどうなるでしょうか。
“Once you realize that you are merely a guest in this world, nothing can hurt you.”
<これだけ分かればOK!>
nothing can~ 「何事も~できない」
人間以外の名詞(この場合nothing)を主語にすることで、突然文章が英語らしさをまといます。英文を書く時、主語がいつも I になってしまったり毎回同じ文法しか使えなかったりで、何だか単調になってしまうことがありませんか。そんな時には主語を変えてみましょう。緩急が付き、こなれた文章が作れます。
【例文1】「雨が降ったから街塾には行かなかった」
(いつもの文)I didn’t go to the Machijuku class because of the rain.
(アレンジ文)The rain prevented me from the Machijuku class.
(いつもの文)I didn’t go to the Machijuku class because of the rain.
(アレンジ文)The rain prevented me from the Machijuku class.
【例文2】「僕のことを好きな人なんて誰もいない」
(いつもの文)There’re zero people who like me.
(アレンジ文)Nobody likes me.