新入生、新社会人の皆様、もう初遅刻はお済みでしょうか？
遅刻をしてしまったときには、待ち合わせの相手や上司などに問いつめられたり、または自発的に「なぜ私は時間に間に合わなかったのか」をなるべく申し訳なさそうに述べなければなりません。別に法律で決まっているわけではないのですが、社会とはそういう風に出来ているのです。
そして、「なぜ私は時間に間に合わなかったのか」と理由を述べた瞬間、それが例え正当な理由であろうとも待ち合わせの相手や上司は「言い訳をするな！」と咆哮し、顔を真赤にして机をバンバン叩きながら威嚇を始めます。まるで群れの中で自分の地位を主張するゴリラのようですが、ここで「課長って進化の途中なんすか（笑）」などと揶揄してしまっては社会人失格です。自分から理由を聞いておいて「言い訳をするな！」とは随分と理不尽な物言いですが、社会とはそういう風に出来ているのです。
私が以前、某専門学校の副担任をしていたとき、まあ授業に来ない生徒たちが多いわけです。そこで連絡も無しに現場に来ない不届き者に、ひとりずつ電話をかけて登校させるのが毎朝の恒例業務でした。また、遅刻した人間はその理由と時間を紙に書いて提出しなければならなかったので、その遅刻者の行列を捌いていくのも仕事のひとつでした。
その電話や受付の際、生徒たちから繰り出されるのが「なぜ私は始業時間になっても学校まで到達していないのか」という言い訳なのですが、時折突拍子も無いことを言う生徒が居まして、これがまた中々趣深いのです。そんなわけで、新年度ということもあり、「印象に残った遅刻の言い訳、理由」をご紹介しようと思うに至ったわけです。
新入生、新社会人の方々におきましては、遅刻の言い訳が思いつかなかった時、他人と差を付けたい時に、ぜひとも使ってみてください。
すいません今寝てます
私「今日授業だけど、どうしたの？」
生徒（以下：生）「すいません今寝てます･･･」
私「起きてるよね？ 言葉を発してるよね」
生「寝てるんですよ」
私「そうか･･･頑張って来いよ」
※寝ているのに起きているという矛盾を抱えつつも、相手を煙に巻く戦術。結局この日は来なかった。
電車賃がないので行けません
私「授業始まってるけど」
生「それがですね」
私「何かあったのかな？ 大丈夫？」
生「電車賃がないので行けません」
私「走ろう」
※学校まで2駅なのに電車賃がないから行けないとはこれいかに。彼にしっかりと付いていた足は飾りだったのか。結局この日は来なかった。
