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デザインに困ったときに使えるシュルレアリスムの技法「デペイズマン」

加藤広大 加藤広大


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何かしらのデザインを生業、趣味にしている人にとっては、「アイデアの引き出しがどれくらいあるか」というのはとても重要です。私自身も、ライターと兼業でグラフィックデザイナーを営んでおりまして、日々アイデアの引き出しを増やしたり、ネタを探す日々でございます。

今回は、そんな私のアイデアの引き出しからとあるデザインの方法をひとつご紹介します。その方法とは、タイトルに掲げたとおり、シュルレアリスムの技法、その中でも「デペイズマン」というものを利用して、デザインに反映してみたり、固定観念に囚われずにアイデアを出せるようにしようというものです。

ちなみに今回使用する方法は、デザインする人には常識、先輩方には釈迦に説法。前世からやってんだよこっちはよ! となってしまうかも知れませんが、将来グラフィックデザイナーを目指している、または、よく分からないけどとにかくアイデアの引き出しが欲しい、なんて人のために少しでも役立てばこれ幸いと書いています。また、厳密なるシュルレアリスム/デペイズマンではなく、あくまで応用として自分の手法を合わせてご紹介していますのでご了承くださいませ。

デペイズマンを利用してどんなデザインが生まれるかと言うと、まずはこの画像をご覧ください。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/02/fujirock.jpg

こちらの画像は、私が以前、酩酊状態で「架空のバンドのアルバムジャケット」をフォトモンタージュして作成したものですが、実はデペイズマンを利用して作成しました。メカニカルな宇宙船のような通路を、背中に何かを背負った旅行中と思しき男性が歩いています。なんだかストーリーがあるように思えますし、壮大に見えます。見えませんか? 見えることにしておいてください。

ちなみに、この画像はNASAの宇宙写真、CERNのLHC(ラージ・ハドロン・コライダー)、歩いている男性の画像、古紙をスキャンした画像などを組み合わせて作成しています。

後ほど詳しく説明しますが、このように「そこにあるはずのないもの」を配置したり、「モノの大きさをやたらとデカくする」というのが、デペイズマンの1手法なのです。これを駆使すれば「なんだか凄そう(でハッタリ効きそうな)なイメージ」や、素面では思いつかないようなアイデアを簡単に作成することが可能になるのです。

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