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【カンヌライオン2015】ヘルスとイノベーションを振り返って

篠原徹子 篠原徹子


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カンヌも落ち着きをみせて皆さん日常へと戻っていると思うのですが、最後にカンヌ広告祭時代からカンヌ・クリエイティブ祭という時代を経て、さらにヘルス、クリエイティブ・データ、イノベーションという新しいカテゴリーで選ばれた印象的な作品を振り返ってみたいと思います。

Cannes Health(カンヌ・ヘルス)

カンヌヘルス部門では、健康と身体をターゲットにしたクリエイティブが評価の軸となっています。今年の受賞は社会貢献的な色が濃かったようです。賞とりを理由にした単発的な広告ではなく継続的に行ってほしいと願います。

Grand Prix for Good 受賞
SPORT ENGLAND FCB INFERNO「THIS GIRL CAN」

Reference:YouTube

NIKEやadidasの広告のようにスレンダーで筋肉質の美しい女性ばかりを取り上げるのではなく、敢えてリアルな女性を映像にしたキャンペーン。ビバ・セルライト、ビバ・ももと二の腕のタプタプという感じに「I Jiggle therefore I am(わたしは揺れる、だからわたしである)」というコピーに続き、「Sweating like a Pig(豚のように汗をかく)」ときて、「Damn right, I look hot(マジで、今のわたしカッコイイんじゃない?)」と、ありのままの身体を祝福して、体型なんか気にせず運動していることに自信をもたせるようなキャンペーンとなっています。さあ、豚のように汗をかきましょう!

CREATIVE DATA(クリエイティブ・データ)

日本スポーツ振興センター・国立競技場「Reviving Legends」
Dentsu Tec Inc., Rhizomatiks

Reference:YouTube

国立競技場が2014年3月に幕を閉じた際のイベント。国立競技場で繰り広げられた歴史に残る数々の名アスリートの軌道をトラッキングし、イベント当日プロジェクション・マッピングやARを使って再現。幻想的でかつ感動的なイベントとなり、多くのメディアにも取り上げられたそうです。
 

TWIN SOULS【顔で養子縁組を探す】

Reference:YouTube

毎年ロシアでは1500孤児のうち3割が引取先の家族に馴染めずに孤児院に戻ってくるそうです。その大きな原因の1つが孤児が新しい親に似ていないことがあげられるそうです。顔や見た目が似ていないことで、子供は疎外感や孤独感を感じてしまう。自分が親と似ている事が新しい家族に馴染める大きな要因だそうです。そこでTWIN SOULSと名付けられたこの仕組みでは、すべての孤児の顔認証をデータ化、さらに養子を迎えたい家族の顔もデータ化し顔認証でマッチングするという試み。この試みはロシア中で話題となり、養子縁組のリクエストも500%にのぼったそうです。
 

Run That Town【国勢調査データでリアル都市開発ゲーム】

Reference:YouTube

オーストラリアの全ての都市の実際の国勢調査のデータを取り入れたソーシャル・ゲーム「Run That Town」。国勢調査のデータは公開されているものの、多くの人々にとってはただの数字の羅列であって実際にそのデータが各街や都市にどう影響するのか判断がつきにくいものです。そこでそれらの実際のデータを使って、バーチャルの世界でリアルに街づくりを行うゲームが「Run That Town」。例えば、ごみ収集所をつくりたいと思ったら、どれくらいの人々が賛成し、どれくらいの人々が反対、さらにメディアなどではどう取り上げられるかをシミュレーション。市民の街づくりへの参加意欲や関心を高めるものだそうです。日本にもこのようなシミュレーション・ゲームがあると、政治への関心も高まりそうですね。
 

SOS SMS(メキシコ赤十字)【万が一のために個人データを登録】

Reference:YouTube

事故などによって救急で駆けつけたとしても、多くの場合本人の意識がなかったり本人のことを知っている人が周りにいなかったりと処置が遅れることがあるそうです。それを解決するために作られたシステム。今やほとんど全ての人が肌身離さずもっているモノと言えば携帯電話。赤十字のデータバンクにあらかじめ、血液型やアレルギーなど基本的なデータを入力しておくことで、万が一事故などにあった場合駆けつけた救急隊員が本人の携帯で「*SOS」と打つと即座に処置に必要な個人データが送られてきます。これによって適切な処置をすぐに行うことができるようです。個人データの扱いという点で怖い気もしますが、万が一の事故の場合に備えて、このようなシステムがあるのは安心できそうですね。

Innovation イノベーション

ACH2O Panasonic【クーラーの水を飲水に】

Reference:YouTube

水は貴重です。クーラーでは水をたくさん使うそうです。大量の水がただ無駄にならないためにパナソニックにて提案して開発したACH20は、クーラーで使われた水を飲水までに浄化し建物を冷やすクーラーの水を飲水として活用とするアイディア。
 

BAIDU KUAISOU 【古い油を感知するセンサー付き箸】

Reference:YouTube

様々なニュースで中国の食事情に対する不安が叫ばれています。それは中国に住む中国人も同じこと。中華料理といえば油を多くつかう料理でも有名ですが、レストランによっては古い油を捨てずにそのまま別の料理に使っていたりするそうです。見た目や味ではなかなか油が新鮮なものなのかは判別つきません。そこでセンサー付き箸を作ってしまいました。この箸を使ってて料理を食べようとすると古い油を感知、食す前に知らせてくれるのです。実際にこんな箸をつくってしまうところが何とも馬鹿げていて面白いというか、いや、食の安全を守るにはここまですべきなのかもしれません。

ご紹介した以外でも、寝ている赤ちゃんの無事を測定するスマホ連動型靴下や、海の中のサメをリアルタイムで感知してビーチの安全を守る機械など、今年のイノベーションでは、ハッと驚かせてくれるようなアイディアが沢山ありました。来年も楽しみです!

街角のクリエイティブ ロゴ



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