ソカ・ミュージックって何よ?
EDMが根強く人気の昨今ですが、もうすぐ夏! そろそろSMはいかがですか?
EDMに対抗して頭文字表記しただけで、もちろんSMなんて呼びませんが、夏と言えば、ソカ・ミュージック! 皆さん、ソカをご存知ですか?ご存知ですね? 日本ではMINMIの「シャナナ☆」「サマータイム!」、湘南乃風の「睡蓮花」などが有名で、そりゃあもう絶対誰もがカラオケで歌ったことのある“濡れたまんまでイっちゃって”る音楽なんです。
「ああ、あのレゲエミュージックね!」と勘違いされがちですが、レゲエはボブ・マーリーという神様が生まれたジャマイカの音楽。ソカは決してレゲエではなく、トリニダード・トバコ生まれのカーニバル音楽SOUL OF CARIPSOを略してSOCA(ソカ)なんだって。そっかー!
そしてレゲエとソカの原点である”カリプソ”とはトリニダード・トバゴで生まれ、カーニバルによって発達した音楽ジャンル。「テレビも無ェ、ラジオも無ェ」ってな時代に島の社会風刺を歌詞にしたカリプソは、島民の情報源だったんだとか。
トリニダード・トバゴってどこよ?
トリニダード・トバゴは北米と南米の間にあるカリブ海の最南端にある島国で、TRINIDAD島(トリニダード)とTOBAGO(トバゴ)島の2つの島からなる国です。
「なんとなくアメリカの下らへんね、でも日本からは遠くて関係ないし。」
と思っているかもしれませんが、2014年には安倍総理も日本の総理大臣として初めてトリニダード・トバゴを訪問してます。難しい話は置いておきますが、日本ともこれから関係の深まっていく国なんですよ。
あ、2006年ドイツW杯でイングランドとも対戦しましたね。ベッカムがいたから2-0で負けちゃったけど。(ベッカム贔屓の書き方はお許し下さい。)
また、世界三大カーニバルや、スティールパン楽器、リンボーダンス発祥の地でもあります。リンボーダンス!最近ではあんまり聞かないけどこれまた誰もがチャレンジしたことのあるダンスですよねー! てかダンスなの?あれ。とにかく私、一生懸命反りすぎて腰を痛めたことがあります!
スティールパン(Stee Pan)って何よ?
引用:indiana ateel pan association
スティールパンとは食べられるパンでも、怪盗ルパンの略(Steal=盗む)でもなく、ドラム缶から作られた、まるで大きな鉄の鍋のような形をしたトリニダード・トバゴ発祥の打楽器。見た目のシンプルさからは想像もつかない、独特で綺麗な音で音階を奏でるんです。「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれ、「国民楽器」として認められたすごいヤツ。
なかなかその辺にある楽器ではないので、アプリで探しちゃいました。気になるアナタはこれでスティールパンを演奏してみて下さい。スマホからの音色なので多少デジタルっぽい音にはなっちゃいますが、ほら、カリビアン乃風を感じませんか? トレビアーン。
『Digital Pan』
ソカ世界大会“ソカモナーク”って?
トリニダード・トバゴでは年に一回開催される世界三大カーニバルに合わせ、国の主催するソカの世界大会の「ソカモナーク」が開かれます。2007年にはMINMIが日本人アーティストとして初出場し、総合第8位、女性第3位を獲得。地球のウラでこんなことやってました。てゆーか、世界で活躍していました。スゴイ。
決勝まで進出した場合、国から経費として250万円ほど支給されたり、優勝者には3千万円ほどの賞金がもらえるんだとか!? カリブの小さな島国でそんな大金がもらえるなんて、ソカモナークでの優勝はとんでもなく名誉ってことなんですね!
「MINMI/シャナナ☆ -Trinidad&Tobago ver.-」
Reference:YouTube
カリブ海への挑戦を挑む日本人?
引用:Carnival Flavorオフィシャルfacebook
そんな地球の裏側で起きているお祭り騒ぎに10年間通い続け、カリブ海に挑戦する日本人ソカアーティストがいるんです。自らを「崖っぷち」と呼ぶ、現役歯科助手・元メイクさん・飲食アルバイト、の御三方からなるダンスボーカルユニット“Carnival Flavor”ですが、彼女たち、実はちゃんとこの異国の地トリニダード・トバゴで功績を残してます。
2007年のMINMIのステージダンサーを経てから毎年ソカモナークのステージに参加。2014年には日本人アーティストではMINMI以来、ソカ世界大会ソカモナークの決勝に進出し11位に入賞。現地トリニダードにてフェスティバル、TV、ラジオなどの出演をし、昨年は準決勝進出。そして来年2016年もカリブ海に挑戦しちゃうんです。日本とトリニダード・トバゴの架け橋となり活躍する、本場仕込みの陽気でパワフルな彼女たちのパフォーマンスに注目です!
トリニダード・トバゴのカーニバル映像を見ると、タオルではなく頭やお尻を激しく振り回しています。とってもパワフルでセクシーすぎる異国の動きにはじめは圧倒されますが、日本人もソカ界で活躍する昨今です。地球の裏側にあるハッピーな音楽をもっと知って、この夏は私たちもお尻を振り回して踊り狂いましょう!