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Twitterの使いかたのヒントは、バーにあるのではないだろうか

加藤広大 加藤広大


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流れるタイムラインを見て、ちょっと怖くなった。飲みすぎると二日酔いになるように、Twitterに通いすぎると精神の二日酔いになってしまうのではないか。しかも指先ひとつで入店できるがゆえに、気づかないうちに中毒になってしまうのではないか。

これを現代の病理とか言うつもりは毛頭ないし、そんなことを言う人とはバーで仲良くなりたくない。

ただちょっと、みんなもう少しだけ飲み方を綺麗にすれば、もっといい店になるんじゃないのかな、Twitterって。とふと思ったのだ。

そして、綺麗な飲み方を身につける方法は、そのままバーにあると思う。

バーには基本的にルールはない。もちろん金を払わなかったり、喧嘩をしたり、店員と揉めれば警察がやってくる。が、そんなものはバーのルールではなく、人間社会のルールである。

そのかわり、モラルや立ち居振る舞いが求められる。バーではお金をいくら持っていようが、容姿端麗だろうが、迷惑をかける面倒くさい客には最終的に出禁と書かれたお札が額に貼られてしまうのだ。

なにも聖者でいる必要はなく、他の人に迷惑かけないようにしましょうね。みんな同じ場所にいるのだから、いろいろと寛容になりましょうね。という当たり前の話である。

同じ店に居る全員が少しでもそのことを意識しているときの、店員も客も一体となったグルーヴは本当に素晴らしい音楽のようなもので、一見も常連も関係ない、誰もが楽しめる幸せな時間だ。

これは品行方正になりましょうねと言っているわけでもない。正しい言葉を使いましょうねと言っているわけでもない。仲良くやりましょうなんて言いたくもない。

別に言葉遣いなんて汚くていいし、どんな意見や言葉であろうと守られるべきものだ。街の喫煙所で灰皿以外に吸い殻を捨てる奴が多すぎて喫煙所が撤去されてしまうように、気をつけるべきは、それが許容されなくなるまでの過程だ。

簡単なことだ。でも、簡単なことほど難しい。当たり前ポエムである。うっかり忘れてしまい、気付かぬうちに迷惑をかけていることだってたくさんある。私にも思い当たる節がビールケース半ダース分くらいはある。辛い。

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