デザイナーが絶対読むべき「デザイナーの小言」50か条

加藤広大 加藤広大


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先日、安居酒屋で赤い顔をして用を足していたところ、目の前に「親父の小言」がデカデカと筆文字でペイントされておりました。「火は粗末にするな」「朝、機嫌よくしろ」でお馴染みのやつですね。皆さんも便所のみならず、湯呑みや箸袋に書かれていたりと、どこかしらで見かけたことがあるのではないでしょうか。ところでふと思ったのですが、あれ、便所が別れている場合、女子便所にもあるんですかね? あるとしたらどこに書かれているのでしょうか。誰か教えてください。

まあ見慣れたものですので、特に感慨もなく眺めていたのですが、ふと「ああこれ、ちょっと弄って『デザイナーの小言』でもいけるな」と思い立ってしまったので今これを書いています。そんなわけで、今回完全に思いつきでして、物事を思いつきではじめると大概ろくなことにはならないのですが、いろいろとやっていこうと思います。ちなみにこの「親父の小言」、元ネタって何なのでしょうか? ちょっと調べてみました。

現在よく見られる「親父の小言」は、昭和3年に福島県浪江町にある大聖寺の暁仙和尚によって書かれた45箇条からなる小言がベースです。当初は印刷して配布していたものがやがて土産物となり、昭和30年代から全国へ、そして居酒屋の壁面へ広がっていったそうです。しかし、昭和3年から江戸末期まで遡り、嘉永5年にも81箇条と和歌2首からなるその名もズバリ「親父の小言」が刊行されています。これは江戸は神田の住人が施しのために出版したそうで、「火は粗末にするな」や「朝、機嫌をよくしろ」など、お馴染みの文言が並んでいます。

この81箇条の中には、上述の「親父の小言」に書かれた45箇条が、細かい違いはあれどすべて記述されているそうです。なので、現在判明している限りでは、嘉永版の「親父の小言」がそもそもの元ネタのようですね。

江戸時代の親父の小言が、姿形をまったくと言っていいほど変えずに2016年の居酒屋の便所の壁面や箸袋、湯呑みなんかに印刷されていると考えると、今まで何気なく眺めていた言葉も、妙に重みがあるような気がしてきたのですが、たぶん気のせいだと思います。

さて、親父の小言は意外と歴史がある。ということがわかったところで、少々フォーマットをお借りしまして「デザイナーの小言」をやってみたいと思います。とりあえず無駄に50個、作成してみました。

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