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アメリカでこんまり本『人生がときめく片づけの魔法』が社会現象を起こした4つの理由

トゥルーテル美紗子 トゥルーテル美紗子


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今アメリカで、ある日本の本が社会現象を起こしています。それが、こんまりこと近藤麻理恵さんの『The Life-Changing Magic of Tidying Up』。日本でも大ベストセラーになった『人生がときめく片づけの魔法』の英訳版です。先日その第2弾が発売されたこともあって、いまやTV、ラジオ、新聞、雑誌などアメリカの様々なメディアに引っ張りだこのこんまりさんです。

彼女の本はなぜここまで売れたのか。理由を探ってみました。

理由1.  アドバイスに狂気を感じるから

いわゆる「片づけ本」「シンプルな暮らし本」は、アメリカにも昔から存在していました。2015年、日本で実用書ベストセラー1位(トーハン調べ)になった『フランス人は10着しか服を持たない』の原書『Lessons from Madame Chic』は、2012年発刊の後、既にアメリカでベストセラーになっていました。

日本で最近耳にするようになった「ミニマリスト」も5~6年前から認知されていましたし、もっと遡れば、1880年の昔からウィリアム・モリスのシンプルな暮らし方に皆夢中になっていました。では後発のこんまりメソッドがなぜ受け入れられたのかというと、彼女のアドバイスがかつてないほど突き抜けていたからです。

メディアが近藤氏を形容する言葉を並べてみると、eccentric「常軌を逸した」とかrelentless「容赦ない」とかobsessive「(片づけに)取り憑かれている」とかwhack「頭がおかしい」とか・・・・・・。褒めているのか貶しているのか(恐らく後者)、とにかく全米がざわめいている様子が伝わってきます。

「この片づけ法、ぶっとんでる!」と。

個人主義的なアメリカ人は、プライベート空間についてとやかく言われることを嫌います。こんまり本の「靴下は丸めず三つ折りに」や「いつか読むと思っている本は一生読まないから捨てなさい」などというお節介にも似たアドバイスには、きっと鳥肌が立ったでしょう。ただ、これくらいピシャッと提言する人が今までいなかったため、拒絶反応を示しつつも「なんだか気になる」とハマる人が多いのではないかと思われます。

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