小説『伴走者』刊行記念
対談:浅生鴨×田中泰延
青年失業家を名乗る無職の僕が映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくコラム。それが、「田中泰延のエンタメ新党」です。それだ。それです。それなんです。
なんですが、更新が遅い。いや休載じゃないです。そんなキューサイとか青汁とか言わないでください。そこで、「街角のクリエイティブ」編集長・西島知宏氏からのパワハラ的な命令で、対談なら何とかなるだろうということで始まりました、
【対談】「田中泰延のいい黄身だ」。
今回は、3月1日に講談社より刊行された小説『伴走者』を中心に、作者・浅生鴨氏にお話を伺いたいと思います。
小説集『伴走者』は、「夏・マラソン編」と「冬・スキー編」からなり、視覚障がいを持つスポーツ選手の目の代わりとなって一緒に競技に取り組む“伴走者“を描く作品ですね。
私、今回お話を伺うにあたって2度、拝読しました。
作者の浅生鴨さん、ようこそいらっしゃいました。この小説と、さらにここまでの作品、また“書く”という行為についてお聞かせください。浅生さん?
浅生鴨さんの素顔
・・・誰?
こんにちは。浅生鴨です。
鳥類と対談する話は聞いてない。
ふだんからこうなんですが。
中の人でおねがいします。
中の人などいない。
激しく首を左右に振ったぞ。
おっ。脱ぐのか。
かぶるんかい。
夜道で会いたくない。
息がしにくいので脱いでもいいですか。
脱ぐんかい。
ここまでの段取りがものすごくめんどくさかったですが、よろしくおねがいします。
浅生鴨です。
知ってますから。
めんどくさい手続きを経て
浅生鴨 あそう かも
1971年兵庫県生まれ。作家、広告プランナー。
2009年、NHK職員時代に開設した広報ツイッター「@NHK_PR」の「中の人1号」として注目を集め、『中の人などいない』が出版される。
2013年「群像」で発表した短編『エビくん』で小説家デビュー。2014年にNHKを退職、執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・演出を手がける。
SFジュヴナイル小説『アグニオン』、短編小説集『猫たちの色メガネ』に続き、小説集『伴走者』が刊行された。
最近、Amazonにかぶりものの新バージョン(ブラック)をおすすめされた。
さて、鴨さん。今日は、小説集『伴走者』の出版にあたって、ここまで書かれてこられた小説や、書くことそのものについてお聞かせください。
今日はヌード撮影はありますか。
ないです。
磨いてきたのに。
だいじょうぶですか。
こっちが言いたい。