これしかなかった。
映画「ブレードランナー2049」
みなさんこんにちは。青年失業家・田中泰延です。もうすぐ失業して1年です。このまま無職2年生に進級するのか、何かの職にありつけるのかが今この国でもっともホットな話題になっています。そんな僕が映画や本、音楽などのエンタテインメントについてお話する連載「エンタメ新党」。
「自腹で払い、言いたいことを言う」がエンタメ新党のポリシーです。ですが、今回、言いたいことがうまく言えません。いまのところ4回観たのですが、言いたいことがまとまってないからです。なぜなら今回観た映画を語ることが難しすぎるからです。
今回観た映画は「ブレードランナー2049」。予告編をご覧ください。
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この映画は1982年、リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」の続編です。
出典:Yahoo!映画
「ブレードランナー ファイナル・カット」予告編
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「ブレードランナー」は僕のオールタイム・ベストワン映画なんですよ。映画館で10回は観て、バージョン違いのVHSビデオ、レーザーディスク、DVD、ブルーレイ・・・うそんこ抜きで100回は観ています。オープニングシーンをご覧ください。ここだけに限っていえば1,000回は観ています。
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公開当初は興収も上がらず、ほとんど理解もされなかった1982年の「ブレードランナー」でしたが、徐々にカルトムービーの金字塔、SF映画の傑作として認識されるようになり、この35年間、リドリー・スコット監督自身によるいくつものバージョンが発表され、ありとあらゆる考察がなされ、言説が溢れかえりました。
出典:IMDb
僕は35年待ちました。いつかこの続きが観たい。その一方で、心のどこかで続編など必要ないとずっと思ってました。偉大な映画のイメージが崩れてしまうものだったらどうしよう。だから、監督が巨匠リドリー・スコットからドゥニ・ヴィルヌーヴにバトンタッチされたこの新作、観るのが怖くて怖くてしょうがなかったんですよね。
それほどまでに名声が確立された作品の続編を作る・・・冷静に考えて「愚かすぎる取り組み」「馬鹿げたアイデア」だと誰もが思ったことでしょう。ですが、「灼熱の魂」「複製された男」そしてSF映画の良作「メッセージ」を作ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は果敢に挑戦しました。
前作と今作の間に
まずは、前作を観ないでいきなりこの作品を観ても、わからないことだらけだと思いますね。できたら観るのが好ましいと思います。いまならHuluなどで前述したいろんなバージョンを簡単に観ることができます。その場合は、Huluでは「オリジナル版」と表記されているもともとの劇場公開バージョンを個人的にはお薦めします。
物語は前作から30年後の世界ということで、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、その間をつなぐショートフィルムを3本プロデュースし、ネット公開しています。
1.「ブレードランナー ブラックアウト 2022」
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2.「2036:ネクサス・ドーン」
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3.「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」
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前作を観て、さらにこれらを観てから「ブレードランナー2049」を観ると、わかりやすさがかなり違ってくると思います。