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「恋愛上手は聞き上手」を真っ向から否定する俺の話を聞けぇ~♪の話【連載】嫁公認コラム

5歳【嫁公認アカウント】 5歳【嫁公認アカウント】


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女の子の話をちゃんと聞いてあげて、絶妙なタイミングで頷いて、合いの手を打って、聞き手に徹すればモテる。そして女の子は答えなんて求めていなくて、ただ共感と同意、そして肯定して欲しいのだ、だからとにかく聞くこと、聞き上手は恋愛上手

恋愛指南書の1ページ目によく書いてある。

これ、本当によく聞く。

 

そんな僕も嫁の話をよく聞いてあげる。嫁に末永くモテ続けていたいので僕は恋愛指南書の1ページで書かれている事を守り続けている。

普段、僕が仕事から帰ってくると待ち構えていたかのように嫁が今日あった一日の出来事を朝から丁寧、そして事細かに話してくれる。

僕も「うん、うん、そうだったの! うわ、そりゃ大変だったね、ほーほー」と聞く、とにかく聞く。

しかし、その話が非常につまらない。

これは嫁にも常々指摘をしてきた事なのだが、とにかくオチがない話なのだ。それを延々と聞かされるというのは、なかなかの苦行なのだ。

僕はまず話をする時は起承転結、オチまで用意してから話す。

しかし嫁はとにかくあった出来事をただただ話す。

しかしオチのある話をしろと言った所で嫁も芸人ではないただの一般ピーポーなので無理な話であるというのは分かる。(いや、僕も芸人ではないのですけど)

確かにオチのある話がすべてではないし、会話をしていくうちにオチがなくても盛り上がる場合もある。しかし嫁の話は、面白いポイントを見つけようにもない、全くない。

普段嫁の面白いエピソードをツイッターなどで披露しているが、これはあくまでも素の嫁が面白いわけで、決して普段から面白い話を出来るわけではないのである。

そんな感じで嫁のオチのない話を僕は毎日ずっと聞いているわけだが、嫁はと言えばそれでかなりのストレス解消になっているのか小一時間話し終えると「ふー話した話した」という感じでとても満足そうな顔をする。その様子を見るとこれでいいのかな、と僕も思うのだけど、ふとこう思う。

 

「これは果たして会話と言えるのであろうか?」

 

女の子の話を黙って聞いてあげるとモテるというのは確かにその通りだと思うけど、結婚生活をこれからずっと続けていく上でこの会話とは言い難いコミュニケーションを果たして僕はずっと続けていく事が出来るのだろうか?

このままでいいのだろうか?

 

そしてここで唐突に一つ言っておきたい。

 

僕だって話したい!

 

聞いてもらいたい。話を。
 

かと言って嫁が「今日はなんかあった?」と聞いてくれるわけではない。なので嫁と話しを聞きながら「でも、それってこうじゃない?」と会話(言葉と言葉のキャッチボール)を試みる。

しかし「でも、」の時点で「違うの」とピシャリと嫁に遮られる。

 

 

(俺の話を聞けぇ~♪)

 

 

 

僕の中のクレイジーケンバンドが歌い出しそうになる。

嫁の中では「違う」らしい、その意見自体が違うという事と、男は黙って頷いていろ「でも」とか言うな! の「違う」という事のダブルミーニングなんだと思うのだが、これこそが僕が今回言っておきたい、男の女の会話のあり方とは? という事なのだ。

 

 

女は意見を求めていない=「聞いて欲しいだけ」

 

しかし男は意見を言いたい=「だがモテる為にはグッと言葉を飲み込んでいよう」

 

この恋愛指南書の1ページ目の呪いが男の女の会話の幅を狭めているのではないだろうか? と考えるわけだ。

 

男と女のあるべき会話の姿というものにはもっと歩み寄ることが必要だと思う。

 

恋愛指南書通りの会話術にこうやってハマってしまうと、もし男が話を聞いてもらいたくなった時にはキャバクラやスナックに行くしか方法がなくなってしまう。

女の人だって自分の彼氏や旦那が他所で生き生きと話しをしていたらよい気持ちはしないと思う。だったら聞いてあげた方がいいのではないだろうか。少しだけでいいから、男性が話していたら「すごーい!」「面白い!」とたまには相槌打ってあげてもいいのではないだろうか。

 

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