物語は当たり前ですが前作の続きから始まります。非常に残念です。主演がこの2人なのは仕方ないとしても、思い切ってカリブ海で海賊をする話とか、宇宙船で2人冬眠から目覚める話とかに変更できなかったのか。タイムスリップとか魔法とか、ちょっとした脚本上の導入で解決できたはず。しかし、やむにやまれぬ事情があったのでしょう、お話は同じ街で同じように再開します。
前作は、大金持ちのクリスチャンと女子大生アナが肉体関係の契約を交わし、クリスチャンのSM（っぽい）趣味に喜んで応じているように見えたアナが、尻をぶたれている最中に突然怒り出して男の家を飛び出すという、観ているほうとしては「はあ？」な歴史に残るポッカーンエンドでした。
あれから2年･･･二人はまた運命の出会いをし、離れがたい男女はふたたび愛を交わす･･･
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と思ったら違うんですよ！！ 脚本にもパンフレットにもちゃんと書いてあります。別れた2人が再び結ばれるのは･･･
5日後
ええかげんにええかげんにええかげんにせいっ。最初から臨死です。じゃがりこの助けもない僕をいきなり脳死状態にするのはやめてください。はぁ？ 5日だけ別れてたって、何？ その既読無視ぐらいのケンカ、何？ 出張行ってましたみたいな期間、何？ 長距離バスの切符を月一回ぐらいしか買えない遠距離交際のカップルにメッタ打ちにされそうなその間隔、何？
アナはいままでみたいな従属的なSM肉体関係の契約書を交わすのはイヤ、普通の男女としてならお付き合いするわ、といいます。はい、わかりましたとクリスチャン。なんやそれ。普通の人が普通の頭で考えた場合の、普通の脚本ならどうするか。それはアナが「普通の人との恋愛もしたけれど、あなたとの変態的なSM従属関係がよかったので、もう一度やり直したい」しかないでしょう。めちゃくちゃそのほうが自然で、続編でふたたびSM的なシーンが出てくる必然性があるはずです。
しかし、違う。お話はもう説明する気にもならないのではしょりますが、
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この2人、この映画のなかで5~6分に1回、いたします。ほんとに5~6分に1回です。ほとんどギャグか合いの手みたいなタイミングでいたすんですよ。
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それも、前作より数段ダメなベッドシーンしかありません。前作は僕、R-15指定だったので、これが画面いっぱいに躍動していました。これです。
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ジブリファンとしては彼らに会えただけで幸せでした。ですが、今回はR18指定なので特に画面にボカシはなく、くろすけもいないんですよ。かわりに、肝心なところは一切映さない、という後退した性描写になっています。
