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ママ史上最長の休み【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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「じゃあ、いちごにおみずあげておいてね、よろしくね~」と息子。元気な「ばいばーい」の3重奏と共にエレベーターは閉まり、11時すぎ、夫と2人の子どもたちは出かけていった。「ママもたまには自由時間があるといいでしょ」と、夫は時々、こうして私にひとりの時間をくれる。しかも今回はスペシャル。実家に一晩泊まってくるという。つまり私は、明日の昼まで約24時間のフリータイムをもらった、ということになる。過去最長、泊りがけは初めてのことだ。

さあ、どうしよう。何をしようか。数日前に、ダメ元でお茶に誘った友人と会えることだけは決まっているが、それ以外はノープラン。いつも「もし一人で自由に動けるなら・・・」と空想ばかりしているくせに、いざとなると困ってしまうものだ。

とりあえず、いつものやるべき仕事から手を付けようか。息子が持ち帰った上履きをごしごし洗いはじめてみた。今週は、靴の裏に粘土みたいなものが挟まっている。幼稚園で粘土遊びしたのかな。そういえば最近、工作系の遊びが好きだって言ってたな。

せっかくのいいお天気だから娘のスニーカーも洗ってしまおう。玄関の靴箱を開けて、ついでにこれも、もうひとつおまけにこちらも。それにしても、やっぱりウタマロ石鹸の威力は凄い。靴から真っ黒な水と、驚くほどの量の砂が出るのを半ば楽しみながら、全部で4足、靴を洗った。ベランダに靴を干し終えるといい気分になった。

さらに調子にのってすべての部屋に入念に掃除機をかけた。軽い達成感を感じた。

そうこうしているうちに1時になった。

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