新人さんこそ、お酒をたしなもう【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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4月は新しい出会いの季節です。僕が働いている職場にも何人かの新人さんがやってきます。お互いに、お互いのことを知らないのに仲間であるという状態は何か不思議な感じがする。僕はそんな探り合いの状態が嫌いではありません。ただ、いつまでも距離が遠いままだといっしょに仕事をしづらいので、新人さんを歓迎するイベントを開くことで一気に仲良くなろうとします。

そんなときに役に立つのがお酒なのですが、最近は全くお酒を飲まないという若い人が増えている気がします。にぎやかな歓迎会の中で、「一滴のお酒も飲めないのです・・・」という態度を見ると何だか残念な気持ちになってしまいます。世の中の風潮に逆らっているかもしれないけれど、新人さんは少しくらいお酒を飲むべきだと思うのです。日本において大人の社会に入るときに、お酒は必要で便利な装置なのです。

ということで、今回はお酒と新人さんの関係について書いてみようと思います。まず第一に、無茶な飲み方を推奨するつもりは全くありません。お酒は適量を楽しむのが一番いい。これは大切なルールだと思っています。飲みたくない人にムリヤリたくさんのお酒を飲ませるのはダメです。昔の広告代理店ではお酒に強い人が偉い、そんなバカみたいな風潮がありました。でもそれはナンセンスです。

お酒はホンネを見せてくれる

美味しいものを食べてワイワイ賑やかに盛り上がってくると、気持ちがリラックスしてきます。そんな楽しい雰囲気の中でお酒を飲むと、心の奥のほうにしまってある普段は言えないようなことがポロっと出てきやすくなります。お酒が入ると心のバリアがほどけやすくなって、相手がどんな人なのか深く知るきっかけができます。例えば、コワモテな先輩の意外な一面とか。

何かの本かネット記事で読んで、ああそうかもなあと思った言葉があります。

『金属の素性を知りたければ熱すればいい。その人を知りたければお酒を飲ませればいい』

うろ覚えですが、こんな感じの意味だったかと思います。お酒を飲むとポカポカふわーっとした感覚になるので、金属も人も温めると本質的なことが見えやすくなる、ということなのかもしれません。

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