別れのきっかけは、彼女の一言から・・・
――そんなおふたりが、別れることになったきっかけって、何だったんですか・・・?
付き合って2年が経ったころ、母親に「あなたたちは結婚しなさそうだよね」って言われて。それが気になって、こうすけに相談したんです。そこが、きっかけだよね・・・?
「わたしたち、結婚するかなあ?」って言われて。今考えれば、「わからないけど、僕はしたいと思ってる」ぐらいが正解だってわかるんですけど、当時まだ20歳ですよ? 責任取れないし、恥ずかしさもあって、「いや、しないんじゃない?」くらいなこと、言ってしまって。
――うわー、気持ちのすれ違い、そこですね・・・。
急に険悪なムードになって、その日は解散。それまで毎日連絡をとっていたのに、1週間くらいメールすらしない期間があって。このままじゃ良くない、きちんと謝ろうと思って電話をしたら、そのままフラれることになったんです。
――せつない~~ッ。どういう気持ちでフったんですか?
ちょうど連絡を取らなかった、その一週間の出来事でした。わたし、ほかの男子からアプローチを受けていたんです。
――え! そのタイミングで!?
そう。それで、別れる前提でいるこうすけよりも、この人と付き合っていたほうが未来が見えるなって思ってしまって。
ーーじゃあ、気持ちだけでなくタイミングでも、すれ違ってしまったのか・・・。
今考えれば、20歳で「結婚する」なんてなかなか言えないじゃないですか。「責任持てない」って考えていたのであれば、こうすけは全うな人だったんですよ。でも、その頃のわたしは、無責任でも「結婚する」って言ってくれる可能性がある人といたかったんです。
うん、だから俺も、「別れる」って言われて、納得しちゃった。
納得してたんだ!?
あ、うーん・・・?
してないじゃん!(笑)
別れてからも、未練を持っていたふたり
――ちさとさんは、すぐに次の人と付き合うことになったから、別に未練はなかったんですよね?
こうすけにも言ってないんですけど、実は、別れてからも一年くらいは、未練が残っていました。新しい彼にも「まだ前の人のこと好きだから」って、言ってたんです。「それでもいいからそばにいて」と、言われたんですけど。
――うっわ、そうなんですか。
嫌いになったわけじゃ、なかったですから。
ーーどういうときにこうすけさんを思い出したんですか?
新しい彼は、少し変わってて。
「前の彼が忘れられないなら、その人と行ったところ、全部おれと一緒に行こう」と言ったんです。
ーー出たーーーー!! 上書き保存―――――!!!!
思い出の場所に行くたびにこうすけを思い出していたし、あとは、新しい彼の横で寝ていても、こうすけの夢を見て起きることがあって。そのたび、彼に申し訳ない気持ちになってました・・・。
ーーせつなすぎるー・・・。
やっぱり、こうすけとの時間はすごく楽しかったんです。そういう人はもう現れないだろうから、これはこれで、もう思い出にしていいのかなって。一年くらいかけて、少しずつ思えるようになりました。
――大人だなあ・・・。
――こうすけさんは、フラれた側だし、未練はすごかったんじゃないですか?
別れたのが大学2年の終わりごろなんですけど、公務員試験に向けての勉強もあったし、しばらくは友だちの家に入り浸って、予定を入れまくって、忘れようとしていました。
――失恋するとアクティブになるタイプだ。
そうですね。でも、別れてすぐは大丈夫だったのに、3~4カ月したくらいから、ちさとのことめちゃくちゃ思い出すようになってました。
――つらいやつだ・・・。どんなシーンを思い出すんですか・・・?
布団に入ると自動的に、楽しかったデートのことが浮かんじゃう。
つらー。よくないやつだねー(笑)。
あなたが言う? それ(笑)。