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我が家でオクラがアツいわけ【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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我が家では、いま思わぬ野菜が子どもたちに人気である。息子と娘、2人で激しい争奪戦を繰り広げながら食べる。ほくほくのサツマイモ? 甘いトマト? いえいえ、実は、オクラである。まさかオクラの旬とは真逆の季節にこんなに需要が出てくるとは思ってもみなかった。2袋買って、茹でて、刻んで、かつお節をかけた後にちょっとだけ麺つゆ。食卓に出すと瞬く間になくなる。親の口には一切入らぬうちに、オクラ2袋が消える。

オクラの最盛期である夏には、まるで見られなかったこの現象。どうしてこうなったかなと考えてみたところ、息子に、思い当たることがあった。

10月のはじめごろ、幼稚園の庭に植えたオクラをお弁当の時間に一口食べさせてもらった、と言っていたのだ。もともと花に水をやったり種をまいたりという作業が好きな息子。春先に園庭にオクラの苗を植えた日も、スコップをもって喜んで参加していた、とは聞いていた。夏の登下校のときも、オクラや園庭に植わったその他の野菜が元気かどうか、いつも気にしている様子なのは私も分かっていた。

そのオクラを食べさせてもらった息子。どこか誇らしげに「オクラたべられた」と報告してくれた。あれ以来、スーパーなどでも「オクラかって」と言うようになった気がするし、今のオクラブームの発端となっているように思う。

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