前回はNHK大河ドラマ「真田丸」での殺陣(たて) に関するアレコレを書かせて頂きましたが、今回はなんと! 「真田丸」の殺陣武術指導の中川邦史朗氏へのインタビューと「真田丸」の撮影現場の見学レポートの豪華2本立てでお送りします!
中川氏へインタビュー
殺陣の世界に入るきっかけ
mio 本日はよろしくお願いします。
中川邦史朗氏(以下、中川) お願いします。
mio 早速ですが、中川さんはどういう所に魅力を感じて殺陣の世界に入ろうと思ったんですか?
中川 そもそもは、大河ドラマに出たかったんですよ(笑)。日本史の特に戦国時代が昔から好きで、そういうのを肌で感じられるもので一番身近だったのがNHK大河ドラマだったんですよね。当時は「徳川家康(1983年)」とか「独眼竜正宗(1987年)」とか「武田信玄(1988年)」とか、戦国武将を取り扱うものが続々と放送されていて。それを見て、その世界に飛び込んでみたいなあと。極端な話、役者じゃなくてもスタッフでも何でも良かったと思います。
mio 歴史好きが高じて、というのは珍しいんじゃないですか?
中川 そうですね。若駒(若駒プロ)にいる役者志望の中で、時代劇に出たい、アクションをやりたい、もっとスタントをやりたいとかではなく、日本史が好きっていう理由で入ったのは僕だけだと思います。
mio 飛び込んでみたいと思ってから、どうされたんですか?
中川 「出たい」という素直な気持ちからするとまあ役者かなと思って養成所に入ったんです。そしたら、そこに殺陣アクションの指導者として林邦史朗が来ていたんです。圧倒されましたね。もし林がいわゆるチャンバラっぽい殺陣師だったらこの道には進んでなかったかもしれません。