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新社会人がゼッタイに信用してはいけない言葉たち

加藤広大 加藤広大


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「今度飲みましょう」

社会人は「今度」が大好きだ。
「今度飯でも行きましょう」、「今度何かしましょう」、「今度伺います」、「今度は大丈夫です」、日常会話で次々と繰り出される今度は、とどまることを知らない時のなかでいくつもの移りゆく街並みを眺めている。

そんな社会人の間でかわされる「今度」という言葉のなかで、最も信用出来ない今度のひとつが「今度飲みましょう」である。そもそも、今度っていつなんだ。そんな突っ込みを入れるのが野暮だと感じてしまうほど、今度は巷に溢れている。

かたや、信用できる人は今度ではなく「◯日か◯日空いていますか」とか、「金曜19時半から飲みませんか? 久しぶりに」と、具体的な日時を提示してくれるので、そんな人が居たら大事にしよう。しかしながら、今度の汎用性は凄まじく、私もついつい「今度飲みにでも」と社交辞令的に使ってしまう。今度から気を付けたい。

「嫌な仕事なんて辞めればいい。なんとかなる」

SNSなどでよく見かける言説だが、これまた信用ならない。仕事を辞めてなんとなかった人の裏には何とかならなかった人達の死骸が掃いて捨てるほど転がっているからである。

そもそも、会社が持っている保険とか福利厚生などの威力はとんでもないのでフリーランスの立場から見ると、羨ましい悩みだなあ、勿体ねえなあと思う。こっちもこっちで気楽でいいですが恵まれていますよ、サラリーマン。

流石にセクハラやパワハラ、心身に危険が及ぶような職場からは逃げ出した方が良いと思うが、仕事が嫌なんていうのは万人に共通する意識であってそれ故、推し量れるものでもない。「なんとかなるオジサン」の言うことは、お守り程度に受け取っておいた方が良いだろう。

「俺も昔はそうだったよ」

お前は俺なのか、俺はお前なのかと、ともすれば哲学的な問答をしかけてくる人は信用してはいけない。このワードの特にヤバいポイントは、得てして言っている方に「悪気がない」ということで、もう書いているだけで腹が立ってくるほど面倒くさい。

また、返しを間違えたり雑に扱ったりすると、移入しすぎてむしろ自分事になってしまっている当人がいきなりキレたりするので注意が必要である。ただ、キレる人はいくら注意してもキレるので、これを避けるにはもう端から近寄らないか一瞬で泡を吹いて倒れる芸などを磨いておくしかない。

会社に入りたて、社会に出たてだと、なかなか巧い返しも、いなしかたもわからないだろうが、段々と対応を覚えて人は大人になるのだ。私も昔はそうだったよ。

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