師走だ。
2017年という年に気持ちよく別れを告げるべく、街では人々が忙しなく行き交っている。
そんな光景を見ることができたのも今は昔のことであり、我々が見ている現実は、春夏秋冬同じPC画面、よくわからない修正、そして束の間の安藤裕子と宮根誠司くらいのものである。
師走を感じるどころか季節を感じること自体が無くなりつつある。カゴの中の鳥である。季節を感じられることといえば、PC画面の輝度とエアコンの設定が「冷房」から「暖房」に変わる程度のことである。
今これを読んでいる「フリーランスなあなた」には、きっと分かってもらえるはずだ。そういえば、似たようなタイトルで『ハンサムな彼女』という漫画があった。
1988年から1992年まで『りぼん』で連載された高校生映画監督と高校生女優のちょっぴり大人なラブストーリーである。当時、小学校低学年だったにも関わらず、マレーネ・ディートリッヒという昔の女優を知っていたのもこの漫画の影響である。だからそれがなんだというのだ。
ちなみに同者原作の『ママレード・ボーイ』が2018年、吉沢亮と桜井日奈子のダブル主演で映画公開される。なぜこんなことをブッ込んだかといえば、我々の世代には大事件だからである。そして私が個人的に吉沢亮のことが大好きだからという単純な理由からだ。
「フリーランスなあなた」という漫画、ぜひ出版していただきたい。