今週は、実在の人物バリー・シールを描いた「バリー・シール/アメリカをはめた男」を紹介していくわけですが、実在した人物の映画化と言えば、同時期に米国とソ連の間で行われた宇宙開発競争の影で活躍した3人の黒人女性計算手にスポットを当てた「ドリーム」という映画が公開されています。
出典:IMDb
これがまた素晴らしい映画でして、人種差別、性差別なんていう、ともすれば重苦しいテーマを描きながらも決して暗くならず、エンターテイメントに徹し、大人でも子どもでも気軽に楽しめる娯楽映画として大成功を納めています。
さらに、ファッション、音楽、車、無骨なコンピューター群、もちろん宇宙開発競争に至るまで、多種多様な萌えポイントが散りばめられており、どこを切り取っても楽しめる、つまり話の筋に興味が無くとも難なく楽しめてしまうという、米国映画の底力を感じる作品でした。
しかし、一時期炎上していましたが、当初の「ドリーム 私たちのアポロ計画」という邦題はやはりいただけませんでしたね。結果「ドリーム」となりましたが、どう考えても原題である「Hidden Figures」をそのまま使った方が、馬鹿みたいな数字で申し訳ありませんが、鑑賞後の感動が1億倍は増したことでしょう。
さて、「バリー・シール/アメリカをはめた男」ですが、せっかく邦題の話が出ましたので繋いで言いますと、鑑賞後の印象としては
「バリー・シール/アメリカにはめられた男」
の方がしっくりする映画でした。
「バリー・シール/アメリカをはめたと思いきやはめられてた男」
とか
「バリー・シール 80年代ハメハメ大作戦」
でも良いかもしれません。要は一方的にハメてるっていうのはどうかなと。お前もハメられてるぞと。別に突然カタカナにしたけれど他意はないぞと。