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締切を好きになるために擬人化してみたらどうなるのか

加藤広大 加藤広大


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締切を擬人化するという方法

考えてみたところ、42個ほどの手段を思い付いたが、いちばん平和的な解決方法は、締切のことを好きになれば良いということである。確かに、第一印象が悪かったり、今まで嫌いだったりした人間をある瞬間から好きになってしまうように、何らかのきっかけさえあれば、締切のことを一気に好きになれるかも知れない。

しかし、締切には実体が無い。一緒に食事をすることもできないし酒も飲めない。撫でたり抱き締めたりできない。とどまることを知らない時のなかでいくつもの移りゆく街並みを眺めることもできない。これでは好きになることはちと難しい。けれども、人間には想像力という素晴らしい能力が備わっている。なので、締切を擬人化してはどうだろう。例えば締切を黒髪ロングツンデレ美少女に変換して考えてみれば、好きになることは可能なのではないだろうか。可能な気がする。が、実は一回やってみたことがある。

見事に挫折した。

その後も頭のなかで「締切ヶ原ひたぎ」とか「締切石」とか「締切・マリ・イラストリアス」とか「締切・ヘクマティアル」など好きなアニメや漫画キャラをベースに擬人化してみたのだが、姿形はパーフェクトなものの、どうにも好きになれなかった。

なかでも「シメキ・リン・ミンメイ」は考えれば考えるほど逆にムカついてきたし、「締切ひばり」はなかなか良い線をいっていたが、よく考えたら男であったので絶望した。

「俺は一生締切とは上手く付き合えないのか」と困っていたときに、ひとつのアイデアが閃いた。今まで擬人化した締切ちゃんたちは、すべて己の目の前に召喚しようとしていたから無理があるのであって、例えばゲームをやっていて、その中に出てくるキャラクターとして締切を擬人化し、これを愛でれば良いのではないかという策である。タスクや作業をこなすという点においても、締切とゲームは親和性が高いだろう。

周りを見回してみれば、何かを擬人化したゲームはたくさん存在している。なぜ未だ締切が擬人化されないで放置されているのか不思議なくらいだ。

そう考えると、先の大戦の戦艦すら擬人化するこの国で、締切を擬人化することは何の不自然もなく、ゲームとして表現するならば、むしろ時代の流れに沿った行為であると言えよう。

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