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「ワイルド・スピード ICE BREAK」からのお題

シーズン野田 シーズン野田


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「といったところでコラムはお開き。またさ来週お目にかかりましょう・・・」で終わるわけにもいかず、今回も映画のなんぞやを書かねばなりません。そして、月に一回、記事にする映画を数本ピックアップして編集部様にチェックしてもらうのですが、数ある中からまさかこの映画が選ばれるとは思いもしませんでした。

じゃあ野田さん、「ワイルド・スピード ICE BREAK」でお願いします。

了解しました! クイールですね・・・え!?  ワイルド・スピード?

その前後のことはあまり覚えておりません。なぜか分かりませんが、「ワイルド・スピード」が選ばれるはずはないと勝手に思い込んでいたのです。思えばそのような根拠のない確信に、何度も人生を狂わされてきました。絶対に左なのになぜか面舵いっぱいで右に舵を取り、何隻もの船を沈没させてきたのです。車の映画なのに、船で例えてごめんなさい。

あまりのことに動揺し、ダメ元で再度編集部様にお伺いを立ててみました。

すいません! 大好きなM・ナイト・シャマランの新作が公開することを思い出しまして、もしよろしければそちらとかだと如何でしょうか?  あ、もちろんダメなら「ワイルド・スピード」で全然大丈夫です!

なるほど!! じゃあ、「ワイルド・スピード」でお願いします!!

よっしゃぁ! M・ナイト・シャマラスピード?

シャマルド・スピード?? ・・・世の中、決まったことはなかなか動かないものです。全部自分の責任です。

さて、困りました。自分のような全くワイルドじゃない、二の腕真っ白な逆EXILEが、自ら「ワイルド」と名乗る映画の一体何を書けばいいのか?  というか全く興味が湧きません。皆さんは、ただボケっと映画を観て適当に鼻でもほじりながら記事を書いているとお思いでしょうが、そういうわけにもいきません。どんなライターさんだって、覚悟を持って映画を観に行っているのです。

映画を通して自己と対話をし、時には己のトラウマに触れることもあるのです。生半可に映画を観ている人間なんて一人もいません。精神的な深い井戸に潜り、自分と「ワイルド・スピード」の接点をメタファーとして、あるいはイデアとして掬い上げことが必要なのです。

こうして村上春樹的に両者の接点をしぼりだし、ようやくたどり着いた答えが「お互いに興味がない」ということでした。

あっちもこっちに興味がないし、こっちもあっちに興味がない。興味がないということでのみ、僕と「ワイルド・スピード」は意気投合しています。物は言いようです。

物は言いようの世界へようこそ。

とにかく興味がないということを軸に観に行くしかありません。逆にフラットな状態で純度の高い映画体験に出くわすチャンスでもあります。予告も観ません。タイトルから喚起されるイメージのみです。一応予告は貼っておきますがご注意ください(何がだよ)。

Reference:YouTube

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