そして、なかでも注目を集めたのがこのシーン
出典:「ゴースト・イン・ザ・シェル」 | ファースト・トレーラー
・・・・・・高めろ! じゃないわw
冗談はさておき、PVを観た感じでは、期待半分、不安半分と言ったところでしょうか。いずれにせよ色んな意味で、楽しみであることには変わりありません。
そもそも、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の原作者は士郎正宗、元々は漫画作品です。これを原作として押井守が映画版、神山健治が「S.A.C.」、黄瀬和哉と冲方丁が「ARISE」をそれぞれ作成しています。
他にも小説、ゲーム、スロットなど、派生はたくさんありますが、おおまかに言って前述の3つが攻殻機動隊シリーズを支える柱となります。そして原作を核として、時代・キャラクター・ストーリーともに大きな違いがあります。ので、「◯◯が違う」というのは野暮天というものでしょう。
草薙素子のキャラなんて、今回の実写映画がどうのこうの以前に変わりまくっておりますので、劇場公開後「あんなの攻殻機動隊じゃない」という意見があった場合、それはまったくの的外れとなります。そんなことを言っている人がいたら合田一人の発言くらい信用してはいけません。
さてさて、この攻殻機動隊シリーズ、あまりに歴史と設定が複雑すぎて、とてもじゃないけれどコラム1本で説明しきれません。それほどまでに深く、長い歴史を持った作品群なのです。もちろん、私の脳のスペックが追いついていないことも原因のひとつです。ああ、早く電脳化したい。
これを書くために一応原作からアニメシリーズ、以前作成された映画群、ついでに「東のエデン」や「RD 潜脳調査室」まで観直してみたのですが、その結果、あまりの情報量の多さに締切前日になってもこの体たらくでした。
たくあん食いながらボーッとしていたら1日が終わった。
— 加藤広大 (@SMI2LE) 2017年4月5日
まるで攻性防壁に焼かれたプロト君のように完全に脳が機能停止してしまっています。
でも、その説明できなさがまた面白い。
見所紹介とか言っておきながら説明できないで終わるのは非常に申し訳ない気持ちで一杯なのですが、ゴーストの囁きを上手く言葉にできないのと同様に説明できないものは仕方がない。
しかし、これだけは言えます。何度観ても新しい発見があります。数ヶ月後、数年後と、時間を経て、現実世界のテクノロジーと見比べてみるのも非常に楽しい。そして「さよならバトーさん」で毎回涙するのです。
人工知能なんて最近話題ですが、今のご時世に観るにはもってこいで、まさに今、この時代に強くおすすめできる作品です。
いやはや、期待半分、不安半分と言いましたが、本当に楽しみです。これが公開される頃には、おそらく私も観ていることでしょう。
そのうちこのコラムを踏まえて、どこかで映画評でも書きますので、そのときはまた、広大なネットの海のどこかでお会いしましょう。