Amazonプライムの会員特典、メリットを徹底検証してみた!

沢葦夫 沢葦夫


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Amazonが起こす革命

Amazonと言えば、もう知らない人はいないと思う。当初、本のインターネット販売からスタートし、CDやゲーム、パソコン関連の商品などを扱うようになり、さらに若い男性が喜びよそうな家電やカメラなど趣味の商品を広げた。最近は食品や飲料にも力を入れている。本国の米国では「アマゾンフレッシュ」という宅配サービスも開始。物流網を自前で持つなど配送力の強化を図り、迅速な配達のためにドローンまで投入するに至っている。ひとつのEC会社が、小売や物流に革命を起こそうとしているとも言われる理由がそこにある。

それだけすごい勢いAmazonなのだが、みなさんは通販で利用したことがあるだろうか?  そもそも通販はどの程度活用しているのだろうか?

多くの人が、日常の食品や洗剤などは近くのスーパーか仕事帰りのコンビニエンス・ストアで購入していると思う。買い置きの生活用品が切れたときや、その日に必要な品物を購入するときに、それらの店舗へ足を運ぶのだ。そんな場面で、通販で購入するという選択肢はありえない。

しかし最近はその様相が変わってきたのだ。インターネットで“Amazon”と入力して検索すると、「本、ファッション、家電から食品まで|アマゾン」と画面に出てくる。“食品”と、堂々とうたっているではないか。日本では、楽天がインターネット通販で最大の売上を誇るが、同社はモール型のビジネススタイルで地方の名産品の出店者なども多いため、食品の扱い額が大きい。一方のアマゾンは、製品を仕入れてインターネットで販売する直販スタイル。そのため食品や飲料での扱い商品は、スーパーで見るような馴染みのある商品も多い。

Amazonが考えているのは、食品や日用品などの本格的な販売だ。ライバルは楽天だけではなく、スーパーを母体としたイトーヨーカドーやイオンなどのネットスーパー。そんなライバルもいる中で、スーパーやコンビニなどの店頭ではなくわざわざAmazonの通販を利用してもらうには、それなりの施策が必要となる。そこで強力な武器となるのが「Amazonプライム」だ。

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出典:Amazon

Amazonプライムの特典その1

「Amazonプライム」は、Amazonの世界戦略の中で利用者獲得の重要なサービスである。それは有料会員への勧誘なのだ。本来、会員というのは加入したそのサービスを一生懸命に使わないと料金に見合わず、下手をしたら元もとれなかったりする。

年会費3,900円(税込)

上記が「Amazonプライム」の年会費の金額。月額で換算すると325円(税込)。どうだろう? 高く感じるか、それとも安く感じるか。あたりまえだが、会員にどんな特典があるのか分からなければ判断でない。では次を見ていただこう。

ネット通販商品の配送料が無料に

ちなみに配送料は2,000円未満の買い物の場合、360円から514円(税込)が必要。年間に10回以上注文するのなら、Amazonプライム会員になったほうがお得になる。逆に毎度2,000円以上の買い物をする人はそれだけで送料が無料になるので、この特典が活かせない。

ちなみにプライム会員は、通常有料である、早い配達の「お急ぎ便」、配送日時を指定できる「お届け便指定」を選んでも送料は無料となる。

Amazonプライムの特典その2

そんなに通販を利用しない人にとっては、それでも高いことになるのか?  では次の特典について見ていただこう。

Amazonプライムビデオが見放題

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出典:Amazon

洋画、邦画の名作から流行の映画、それだけではなくテレビ番組やアニメ作品、ドキュメンタリーやキッズ向け、韓国ドラマまでが見放題。洋画では吹き替え版も用意されている。さらに有料衛星放送のようにAmazonオリジナルドラマ(日本版と米国版)まであるのだ。衛生やケーブルテレビの有料放送チャンネルとそう大きな遜色はないのではないか。映画ファンというわけではないが「TV番組はちょっとつまらないので別のものが観たい」という人にはうってつけかもしれない。年間3,900円を月額にすれば325円。NHKの受信料より安いし、有料衛星放送チャンネルと比べれば月々の料金は10分の1程度になる。

Amazonビデオでレンタル・購入できる新作映画5選
 
「いくら安くても、忙しいから観るヒマないなあ」という人が多いことも考えられる。ところが好都合かもしれないのは、「Amazonプライムビデオ」は、パソコンやタブレットPC、スマートフォンで視聴できるということ。電車の中や眠る前の布団の中で映画鑑賞ができる。時間の有効活用になるとも言えそうだ。

スマートTVなら、Amazonプライムのビデオを画面に映し出して居間で鑑賞することもできる。通常のテレビしかない人は、「Fire TV Stick」(4,980円)を自宅テレビのHDMI端子に接続すればそのまま大画面で見ることができる。居間で夜に映画を観て、話の続きは翌朝の通勤電車の中でスマホで観るなんて技もできるのだ。

 

Amazonプライムの特典その3

そうはいっても「別に映画やドラマはぜーんぜん好きじゃないから・・・」という人もいるだろう。そんな人に、以下はどうだろう?

Prime Music 100万曲以上とプライムラジオが聴き放題

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出典:Amazon

音楽のジャンルはJ-POP、アジアンポップ、ポップ、ロック、ハードロック・ヘヴィメタル、ブルース・カントリーからジャズ、クラシック、レゲエ、アニメ・ゲーム音楽、演歌・歌謡曲・軍歌・・・・・・バラエティ・効果音(?)と、すべて書きだしたわけではないが、そのくらい多い。もちろん「Amazonプライムビデオ」と「Prime Music」のどちらかの選択制ではなく、どちらも利用できる。2017年2月現在、J-POPは10万曲以上、ポップスは16万曲以上、ロックは28万曲以上の楽曲が配信されている。よほど通好みの楽曲を求めない限り、日常で音楽を楽しむ程度なら充分な楽曲数とジャンルの幅だ。

 

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出典:Amazon

Amazonプライムの特典その4

「でも音楽聞かないからなあ・・・・・・」なんて人もいるでしょう。最近は音楽を聴かない若者も増えているとか。それなら次はどうだろう?

Kindle電子書籍リーダーまたはFireタブレットで、ベストセラーやコミックを含む2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書から毎月1冊無料で読める

電子書籍リーダーを持っていることが条件となるが、毎月1冊無料で読めるのである。若者の読書離れが新聞等で報じられているが、本を読まない世代には月1冊ぐらいが適度なボリュームかもしれない。読書をしない人が増えるのは困った問題だが、この「Amazonプライム」の電子書籍の特典で、若者に読書習慣が根づいてくれればいいのだが・・・。

 

Amazonプライムの特典その5

本筋の通販としての利便性と「Amazonプライム」の会員特典の関係に話をもどそう。

Amazonはその扱い商品を日用品や食品にまで広げ、近い将来には缶ビール1本を注文してもドローンがベランダや集合住宅の屋上まで運んでくれるかもしれない。コンビニに出かけるの同等かそれより楽であることが、サービス普及の分け目になりそうだ。

地域によっては、Amazonプライム会員になると配送エリア内であれば、買った商品が1時間以内に届けられるようになる。ただしこちらは、プライム会員でも送料が890円かかる。でも2時間以内に枠を広げると、なんと無料になるのだ。主婦の方が夕飯の食材を買いに行く場合、調理の直前にいくことは少ないだろう。7時が夕飯ならば、5時までには買い物を済ませるタイミングぐらいだろうか。それならば、2時間以内に注文品が到着すればほとんど問題ないのではないか?  つまり買い物を一切しないで夕飯の食材を手に入れることができる。働いている主婦ならかなり使い道がありそうだ。

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出典:Amazon

利用できるエリアは、首都圏では東京23区、神奈川県の川崎市6区や横浜、千葉の浦安市と市川市の一部などにとどまるが、Amazonでは随時エリアの拡大に努めるとしている。ただし、1時間以内も2時間以内の配送も、利用できるのは2,500円以上の買い物をした人だけ。夕飯ならば2日分を1回に注文すればいい。野菜や肉や鮮魚も買えるので、スーパーで買い物をするのとほとんど差はないだろう。

Amazonプライムの特典その6

通販というと、食料や飲料ならば毎日食べたり飲んだりするものを一括で購入して安く済ませるという利用場面を想像する。箱買いということになるが、部屋に段ボールの箱がいくつもあるの嫌う人もいるかもしれない。

では、洗剤や化粧品やトイレットペーパーなどの日用品を、それぞれ単品から買えるとしたらどうだろう?  ドラッグストアなどで1、2品ずつ商品を買って家に持ち帰るのと結果は同じだろう。

それを実現したのが「Amazonパントリー」だ。これもAmazonプライム会員のみ利用できる。どんなサービスかというと、段ボールの箱に、好きな品物をばらばらに1品ずつから選び詰められるのだ。送料は1箱につき350円だが、時間と労力とその他ガソリン代などを考えれば使い道があると言えそう。休日に、午前中は掃除、午後は洗濯と日用品の買い物に当てているといった人は、このサービスを利用することで休日の半日分を得するかもしれない。

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出典:Amazon

Amazonプライムの特典その7

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出典:Amazon

新聞でも報じられたので記憶にある方も多いだろう。「Amazonダッシュボタン」という、小さなボタンのかたちをした追加購入用の発注スイッチで、特定の銘柄の水や日用品ごとにそれぞれ専用のボタンが用意されている。急に切らせて買い置きがないときも、このダッシュボタンをひとつ押すだけで購入と配送受けつけが完了する。「別にそこまでしなくても・・・・・・」という方もいるだろう。でももしトイレの壁にトイレットペーパー用のダッシュボタンがあったらどうだろう?  そろそろなくなるなあ、と気づきつつも買うのを忘れて慌てた経験が誰にもあると思う。その場でボタンを押せばいいのだから買い忘れがない。

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出典:Amazon

ここまで見て、Amazonがあれば日常の買い物の時間や手間をかなり省けそうな気がしてこないだろうか。その浮いた時間で映画を観るのもひとつ。音楽を聴きながらスポーツジムで汗を流すのも、タブレットPCで読書をするのもいい。それはすべて「Amazonプライム」会員の特典サービスで実現できるのだ。

 

働き方改革ならぬ“買い方改革”

話は少しそれるが、生産性を上げてより創造的な仕事に従事できるよう、また働きすぎによる弊害をなくすために、労働時間を短くするような努力が求められている。それはごもっともなことだが、単に「残業禁止」「10時までに退社」としたところで、はたして改革は実現するのかと思ってしまう。仕事量が同じならば退社時間を早めることは、社員にとっては“納期を前倒しされた”に過ぎない。隠れ残業、持ち帰りをする人が増えれば、情報の漏えいリスクを高めるなど、余計な問題を引き起こすだけ。

これからは「何をするか」ではなく「何をやらないか」だと思う。特に仕事は、積極的に「やらない」ことだ。

もちろんここでいう「仕事」とは、本来ならやらないでいい無駄な作業のことを意味する。定例会議で上役が経営に報告するために作らされる売上実績表や、何度も直しを入れられる取引先への提案書など、無駄な仕事(作業)ばかりではないか? 「時短」を実現するには、なにかの時間を削らなければならない。朝礼も会議も日報も仕事の後の付き合いもそのままに時短をすることなどできないのである。

残念ながら会社や職場のそういう前向きな改革が進まないのなら、せめて自分の生活だけでも、無駄な仕事を減らしてみてはいかがだろう。例えば買い物。

Amazonプライム会員になれば、“買い物改革”できそうな気がしてこないだろうか?  うまくすれば生活上の時短が実現できる。Amazonが行なう流通・小売革命は、利用者の生活の改革にもつながるかもしれないのだ。

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