先人たちのステージングを参考にする
三大ギタリストの他にも、数多くの素晴らしいロック・ギタリストは存在します。なかでもステージングが参考になりそうなプレイヤーを、何人か見繕ってみました。
まずはザ・フーのピート・タウンゼント。右腕を大きく回転させながら弾くウィンドミル奏法を編み出しました。とにかくギターを破壊することでも有名です。
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後半になればなるほどテンションがあがり、ギターに膝蹴を繰り返し、かきむしるような仕草をするなど、ギターが弾けなくても真似できそうなステージングは、非常に参考になります。グッとツマミを回して、ハウリングを誘発させるのもポイントが高いですね。
他の映像も見てみましょう。マーティン・スコセッシが監督したローリング・ストーンズのドキュメンタリー『Shine a Light』のなかの1曲、『Champagne & Reefer』です。
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いぶし銀のキース・リチャーズが写ったと思いきや、さらにいぶし銀のゲストギタリスト、バディ・ガイが登場し、まるでカンフー映画に出てくる師匠のように圧倒的なギターと歌を見せつけるという、一粒で二度美味しい映像となっております。ロックギターは激しい動きだけにあらず、静と動、2つの側面を持っていると思わせてくれる名演奏です。
静と動の「動」といえば、こちらを外すわけにはいきません。AC/DCの『Thunderstruck』です。
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この映像を観たあなたは思わず「サンダー!」と叫び、グーグルで「ギブソン SG」と検索してしまっているはずです。説明するのも野暮というものでしょう。この聴いた時に湧き上がる拳を突き上げたくなるような感情、それこそがロックです。しかし、この短パンが似合うのは世の中でアンガス・ヤングとジャック・ブラックだけであるということはお忘れなきように。
覚えておきたいギタリストの名言
ときに、ロックギタリストたるもの、名言のひとつも吐けなければいけません。できればオリジナルの名言を作成してみたいところですが、悲しいかな、世の中は「何を言ってるか」より「誰が言ってるか」のほうが大事なのです。
ここはひとつ先人に学び、「ってカート・コバーンも言ってるけどね」などと付け加えて、他人の褌で相撲をとることにより、説得力を増すことにしましょう。
麻薬所持の際の裁判で
裁判官「あなたの職業はなんですか?」
キース「リードギタリストです」
裁判官「それはどんな内容の仕事ですか?」
キース「いちばんデカイ音を出す仕事です」
キース・リチャーズ
職務質問をされた際にぜひ使ってみてください。
「俺は貴族なんだ。正確には伯爵だ」
イングウェイ・マルムスティーン
「バンドマンです」と合コンで元気よく自己紹介すると、だいたい白い目で見られますので、家柄の良さをアピールする際にぜひつかってみてください。
音楽理論はよくわからない
スティーヴィー・レイ・ボーン
これは上手いから許される発言なのですが、使い所を間違えなければ「上手そう」と思わせることができるやもしれませんね。
大体、世の中“ジェット”をつければ上手くいくんだよね
ギターウルフ セイジ
名言のなかでも特に好きなジェットフレーズです
学校よりも、3分間のレコードから多くのことを学んだ
ブルース・スプリングスティーン
なるべく遠くを見ながら言いましょう。
僕だって毎日練習を欠かさない。時にはそれが5分以上に及ぶこともあるんだ
ジェフ・ベック
練習時間の自慢をする輩には、この名言をぶつけてやってください。