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この世界の片隅に見つけた、おじさんたちの2017年春夏ファッショントレンド

ゆきびっち ゆきびっち


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2017年メンズの春夏コレクションを見て、私は思わず一部のデザインに沸き立ってしまった。
 これは、「この世界の片隅に」の“周作”なんじゃないかと思ったからだ。

「この世界の片隅に」とは、こうの史代の漫画を原作とした片渕須直監督による映画だ。第二次世界大戦時中の広島県呉市を舞台とし、広島市江波から嫁いだ主人公すずの日常を描いている。周作とはすずの夫で、呉鎮守府の軍法会議録事(書記官)だ。

昨年末から評価され続けているアニメーション映画に、心を奪われてしまった人も多いだろう。丁寧な時代考証が重ねられて描かれた、当時の衣食住に注目してしまうのは当然の流れだと思う。今回注目した周作は、開襟シャツにスラックスという、当時の国民服を着用していた。

メンズコレクションで長く続く、ミリタリートレンド。戦時中の装いに現代のトレンドを見いだして心を打たれるなんて、少し不謹慎なように思われるかもしれない。しかし一旦、戦争反対における各々の思想は横に置いて、トレンドから見つけてしまった昭和初期を想起させるファッションディティールを紹介したい。

10代に想いを馳せた男子学生服のような開襟シャツ


 
メンズシャツの特徴として、大きめの襟が目立つ。ジャケットのラペルも一部大きめのものが出ているようだ。
 
中でも「周作さん!」と悶えたのが、白い開襟シャツ。
 

第二ボタンまで開け、ダブルポケットがついたBOTTEGA VENETAの半袖シャツは反則ものだ。まるで10年以上前に目を極限まで開いて眺めた、男子学生服のようである。今夏に、このような女性の妄想を咲かせる装いが街中に溢れるなんて、想像しただけでもよだれがこぼれてしまう。

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