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歴代「直木賞」受賞作おすすめ11選

街クリ編集部 街クリ編集部


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読書の秋。ふだんは本を読まない人も、なんとなく読んでみたくなる時期ですよね。今回集めてみたのは歴代直木賞受賞作の中でも特におすすめの10冊です! 純文学の芥川賞と違い、どれも読みやすくストーリー性も抜群のものばかりです! 大好きな一冊が見つかるかも?

1. 『ジョン万次郎漂流記』
井伏鱒二(1986年)新潮社

1937年下半期に第6回直木賞を受賞した作品です。井伏鱒二といえば、広島に投下された原爆をめぐる『黒い雨』や、自分の住処から出られなくなったサンショウウオをユーモラスに描いた『山椒魚』などの純文学作品で知られ、芥川賞の選考委員も務めていましたが、実は芥川賞の受賞歴はなく、こちらの直木賞を受賞しています。最近では、島田雅彦も芥川賞を受賞していないながら選考委員を務めていることで有名ですよね。土佐沖で遭難し、アメリカ船に救出されてアメリカにわたり、開化的な知識を身につけ帰国し、日米交渉の窓口となったジョン万次郎という実在の人物を丹念に描いた名作です。

 

2. 『花のれん』
山崎豊子(1961年)新潮社

1958年上半期に第39回直木賞を受賞した作品です。山崎豊子は沖縄返還の際の日米密約を取材した記者をモデルにした『運命の人』、現在の医療サスペンスのさきがけである『白い巨塔』など、社会的な作品で知られています。この『花のれん』を執筆していた際は毎日新聞社に勤務しており、その頃の経験がこのようなのちの作風に影響を与えたのかもしれません。山崎の地元・大阪で吉本興業を立ち上げた吉本せいをモデルに、大阪の空気を巧みに描いた作品です。この作品で直木賞を受賞し、山崎は毎日新聞社を退社して作家生活を歩み始めました。

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