う◯こが漏れそうなとき、またはギリギリで便座に座り込み安堵の表情を浮かべているときに、頭のなかで音楽(または一部分)がループしているといった経験はないでしょうか? 私はよくあります。
極限状態に追い込まれた際に頭の中で無意識にループする楽曲は、さながら映画の劇中で流れるサウンドトラックのようでもあり、「う◯こ漏れそう」という情けない状況を除けば、なかなかの趣で日常を彩ります。
生きる知恵と
少し調べてみたところ、この現象は「イヤーワーム」と呼ばれていまして、シンシナティ大学のマーケティング研究者であるジェイムズ・ケラリスの調査によれば、約98%の人が「イヤーワーム」を経験しているそうです。
私便事で恐縮ですが、生来腸が非常に弱い方でして、一般の方よりもトイレに駆け込んだ回数は遥かに多く、その分「クソ漏れそうな時のイヤーワーム」もまた多く経験していると自負しております。
今回は、そのしたくもなかった経験から「過去、意外と便意にマッチしながらループしていた楽曲」の中でも選りすぐった名曲をご紹介していくのですが、同時にこの世には「漏れてしまったときに頭の中に流れる曲」も存在します。が、これはエンドロールのようなものですので、今回は扱いません。
1. The Kinks『You Really Got Me』と『All Day and All of the Night』
1曲目は英国が誇るロックバンド、The Kinks(キンクス)の代表曲、『You Really Got Me(ユー・リアリー・ガット・ミー)』。特にループするのはイントロ部分でして、切り裂くようなギターのカッティング音が腸に響き、同時に曲全体に漂う張り詰めた緊張感が、今まさにここを先途と確信させてくれます。
Reference:YouTube
また「クソ漏れそうな時のイヤーワーム」では、なぜか途中から曲のループが別の曲に切り替わるという現象も多々あり、「キンクス」の場合、上述の『You Really Got Me』から、これまたイントロが印象的な『All Day and All of the Night』にいつの間にかなっているという現象も何度か確認されています。
Reference:YouTube
基本的には2曲のイントロ部分がループし続けるのですが、時折歌い出しの部分まで辿り着ける場合もあります。その際もやはり2曲がフレーズごとに、または突如として入れ替わったりと、メドレーといいますか、はたまたマッシュアップといいますか、とにかくカットアップされて頭のなかをぐるぐると回ります。が、特に不快ではなく意外とカッコいい楽曲になっているのが聴きどころです。皆さんもぜひ、機会があればループさせてみてください。おすすめです。