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【真面目からおバカまで】おすすめB級映画10選

加藤広大 加藤広大


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今回は『おすすめのB級映画』をご紹介する企画なのですが、B級映画とはそもそもどのような基準でB級である、B級でない。と選別されるものなのでしょうか? 血糊と火薬の多寡でしょうか? 気になったので少し調べてみました。

B級映画とは、もともと1930年代のアメリカで低予算、短期間で撮影された映画のことでありまして、大恐慌の少し前、トーキー映画の登場と共に、各映画会社は撮影所の新築ラッシュに湧いていました。

ここで、A地域とB地域という2点でそれぞれ制作された映画のうち、撮影所が古いB地域(ウエスタン・アヴェニュー撮影所、ウイリアム・フォックス社が所有)で制作されたものが『B映画』と呼ばれるようになったそうです。

その後、大恐慌に陥ったアメリカは観客動員数が半分近くまで落ち込んでしまったために、映画会社は困りました。そこで、「じゃあ2本立てにしてお得感だそうよ」と、長編の添え物として低予算かつ非常に短期間で制作された短編や連続物を加えて上映するシステムを導入しはじめました。この添え物の作品が『B級映画』と呼ばれるようになったんですね。

つまりB級映画とは、そもそも等級を表すものではないと同時に、作品の価値に由来するものではありません。その当時、短期間、低予算かつ、上映時間も限定されたなかで製作された映画を指すようです。

しかし、現在『B級映画』という言葉は広く一般に浸透したため、予算、撮影期間問わずダメダメな映画のことを指したり、カルトムービー全般を指したり、特定の層にアプローチした映画を指したり、サブカル色が強い映画を指したり・・・その用法はそれこそ人によって違います。

困りました。そう考えると、今では人によってB級の定義が違うのだから、B級映画を紹介する企画自体が成り立たないということになってしまうのですが、ここで終わりにしてしまうと私自身もいろいろと終わってしまいそうです。

ですので、今回は私的ではございますが、自分なりのB級映画の観点から、今まで観た中でのおすすめB級映画をご紹介しようと思います。参考までに自分がB級映画だと感じる映画のイメージは以下の通りです。ちなみに本記事で扱われる『B級』とは、最上級の褒め言葉であるということを予めお断りしておきます。

また、よくB級扱いされるホラー系、パニック系、巨大動物系、は、他にもたくさん紹介してくれているところがあるので控えめに。低予算映画の王者ロジャー・コーマンの作品については、これを紹介しているといつまで経っても締め切りに間に合わないため除外させていただいております。

【私的B級映画観】

  • 技術はなくても作品に対する愛がある
  • 観たのはいいがマイナー過ぎたり公開時期がはるか昔のため共有できる人がいない
  • 飲み屋で話しているときに「よくぞソレを知っていた」と一瞬で仲良くなれる
  • レンタルビデオ屋で“その他”のコーナーに放り込まれていた
  • ジャケットデザイン、または裏面のストーリー説明とキャッチコピーが香ばしい
  • 全体的に無茶なフィーリングが出ている
  • やりたかったことは分かるが、なぜこうなったのかは分からない
  • サウンドトラック、選曲が妙に良い
  • 終わった後に大作映画にはない妙な感動がある
  • もう何がなんだか分からない
  • とにかく乳を出す
  • とにかく爆発する
  • とにかく血が出る
  • 他多数

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