「英語上達のためには、ネイティブの恋人や友人を作るのが一番!」って、どこの誰が言っているのか。それだけでは絶対いつか行き詰まると、配偶者がネイティブである身としては思います。一体なぜでしょうか。
人生に必要な言い訳はすべて職場で学んだ
第一に、恋人や友人とは丁寧表現・ビジネス用語・アカデミックな語彙を交えた会話を滅多にしないからです。レストランで相手が「Could I get coffee?」などと言うのを聞いて学ぶことはありますが、couldとwouldを巧みに用いて複雑な交渉事をするような芸当は、身内間では身に付けられないのでは。
日本語で考えてもそうですよね。「ちょっとバタバタしてまして」「お互い色々ありますからね」「いったん持ち帰らせてください」などの便利フレーズ、私はすべて会社に入ってから学びました。個人的な付き合いの輪を出てこそ、得られる語彙があるものです。