221時間以上「Hulu」を視聴した私が薦める海外ドラマ5選

加藤 広大 加藤 広大


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出典:The Walking Dead – Season 6 trailer

ここ数年で、さまざまな動画配信サービスが登場し、家に居ながらにして気軽に映画・ドラマを視聴できるようになりました。一度サイトにアクセスすれば鬼のように出てくる動画に、どれを観ようか迷ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな方のために、仕事もしないで海外ドラマを見続け、多大なる時間を鼻くそほじりながら消化した私が、動画配信サービス『Hulu』にて配信されている海外ドラマより、お勧めのブツを数本ご紹介します。

なお、個人的な趣味により、完全にホラー、頭脳戦、超常現象などに特化したセレクトになっておりますが、その点はご容赦くださいませ。

海外ドラマの特徴

と、その前に、少々海外ドラマの特徴を個人的な主観ですがご紹介したいと思います。海外ドラマに見られる大きな特徴(というか、あるある的なもの)を簡単に列挙してみると以下のようになります。

1. 風呂敷を広げすぎて畳まない

海外ドラマで驚くべきなのは、まず広げる風呂敷の面積がとんでもなく広いことです。そして、最終的に畳まず、包まず、風呂敷の存在すら完全に忘れ「おれたちの戦いはこれからだーー◯◯先生の次回作にご期待ください」的な、まるで打ち切られた漫画のようなフィニッシュをカマして来る作品が多く存在します。

2. 主要人物が大人の事情で退場する

主要人物のギャラが上がった、スケジュールが空いていない、監督とソリが合わないなどの、割と大人の事情で主要人物がバッタバッタと退場、もしくは不自然な死を遂げるのもよくある話です。

3. シーズン2中後半あたりからいきなり劇中で音楽が流れる

なぜかいきなりシーズン2の中後半あたりから、これまで一切流れていなかった音楽(歌モノ)が劇中で流れはじめるのも聞き逃せません。いや、意外と音楽のセレクトが素敵な場合が多いのでいいんですが気になって仕方がありません。

4. レギュラーで悪そうな奴はだいたいナイスガイ

これは日本のドラマや映画でもあるあるですが、物語の当初から嫌な感じの奴はだいたいナイスガイだったことが後に判明します。例外として、非常に嫌な感じのまま最終回を迎え「あいつ、本当に嫌なやつだったな……」と微妙な後味を残す場合もありますが、だいたい悪そうな奴はその後ナイスガイになる傾向です。

5. そして予想通り仲間が裏切る

仲間の裏切りはドラマの醍醐味とも言えるでしょう。「やったー! やっぱり裏切ったー!」という期待を裏切らない裏切りは、もはや常套手段です。良いやつそうな奴が実は悪人だったり、突如寝返ったり、またはなりすましの被害にあったりするなどは日常茶飯事です。また、寝返る場合は「家族を人質に取られた」などのやむを得ない場合がほとんどです。

6. というか登場人物がほとんど嫌なやつ

海外ドラマに登場する人物は、パワハラしてくる上司、自分勝手に動きまわって皆を危険にさらす馬鹿、超有能で顔面偏差値も異常に高いビジネスマン、寒いジョークばっかり言ってる同僚、暗い過去を背負ったメンヘラ女、男勝りでなぜかシャツのボタンを異常に開けているキャリアウーマン、アホな兄貴、出来の悪い弟など、現実世界に存在していた場合なるべく近寄りたくない人間の宝庫です。次々に登場するステレオタイプなキャラクターたちは、コンメディア・デッラルテと言えばそうなのですが、観てるとだんだん「こいつ……アホだろうさすがに……」と突っ込みも多くなります。言いかえれば、製作者の術中に見事にハマってしまっているということなのかもしれませんが。

7. 脅威より人間のほうが怖い

海外ドラマでは、ゾンビや超常現象、殺人ウィルスや殺戮兵器もたくさん登場しますが、それよりも往々にして「やっぱ人間のほうが怖いよね」という描かれ方をします。ゾンビや荒廃した世界を描いている作品ならば、おそろしくヒャッハーな人たちも多目に登場するのですが、それをバッタバッタとぶっ殺していく主人公チームが実は一番怖いのでは、という感想を常々抱いております。

まだまだ他にもたくさんあるのですが、前置きが長くなってしまいましたので本題に入ります。

登場人物の知能がゾンビより低いことが懸念される『ウォーキング・デッド』

登場人物のほぼ全員がどうしようもない人物で構成され、自らをどんどん追い込んでいくスタイルで知られているゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』は、今やシーズン6にもなる人気番組にして、劇中に登場するゾンビ(ウォーカー)が歩く速度くらい物語の進みが遅いのが特徴です。

Reference:YouTube

物語のほうは単純明快。保安官から、やんごとなき理由でゾンビハンターに転職した今作最大のキチ◯イ、リック・グライムズを主人公として、おおよそ、

ゾンビ来たー!

逃げろー!

仲間が増えたぞー! やったー!

安全な場所を発見したぞー! もう安心だー(棒読み)

ちょっとだけ平穏な日々が訪れるが、人間同士でモメるぞー!

安全な場所は実は安全じゃなかったぞー!

仲間死んだぞー! かなしぃ……

もうこんなところに居られるか! おれたちは再び安息の地を探す!

以下無限ループとなります。

特筆すべきは、そのゾンビの腐った五臓六腑よりドロドロした人間関係です。ゾンビのほうが余程腹を割って素直に生きながらにして死んでいます。視聴者の歯ぎしりはとどまることを知りません。ちなみに、登場するゾンビはいわゆる、走れない、噛まれて感染、頭部が弱点の「基本形」のゾンビなのですが、数で押す面制圧が得意なタイプとなっており、大勢のエキストラゾンビに襲われるシーンは流石の迫力です。

上述したとおり、そろそろダレて来た感がないとは言えませんが、ゾンビ、スプラッタ好きは一見の価値ありです。時間が無い人はシーズン1だけでも観てください。そして、「シーズン2からはだいたいこの流れが繰り返されるんだな」と考えていただいて間違いありません。

イケメン詐欺師の生活に嫉妬する『ホワイトカラー』

イケメン天才詐欺師のニール・キャフリー見るからにFBIっぽいFBI捜査官のピーター・バークが、知能犯たちと頭脳戦を繰り広げる痛快ドタバタ詐欺コメディ『ホワイトカラー』は、ハンサム天才詐欺師のニールが「捜査に協力するから自由にしてくれ」とFBIに割と無茶な進言をして、それを受け入れた監督者のピーターとともに、その持ち前の主人公補正と頭脳でもって罪人を追い詰めていくという構図になっています。

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のように追う追われるの関係ではありませんが、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作者、元天才詐欺師のフランク・アバグネイルも連邦政府のコンサルタントをしていましたね。あちらではこういうケースは結構あるのでしょうか。

Reference:YouTube

この甘いマスクの天才詐欺師ニールは、ピーターの恩を忘れてことあるごとに逃げようと企んだり、騙したり、隠しごとをしたりするとんでもない奴なんですが、物語上の事情で大豪邸に住み、設定上の都合で良い女も寄って来たり、毎度年代物のワインを飲んでたり、反省の色がまったく見えません。振り回されるピーターが可哀想で仕方ありません。

詐欺や偽造、そして財宝探しからFBIにMI5、ナチス、フリーメイソンまで(特に、ニールの友人であるモジーがフリーメイソンの握手をするところなんて最高です)、非常にエンタメ性に富んだ作品となっておりますので、気になる方はぜひご視聴を。

海外ドラマ界のゴレンジャー『レバレッジ〜詐欺師たちの流儀〜』

これまた詐欺師モノですが、こちらは泥棒やペテン師、ハッカーや戦闘員など、その道のプロを集めたチームが悪徳業者に騙されてしまった人や権力に踏み潰されそうな人を助け、世に蠢く巨悪を騙くらかして打ち倒すという内容です。

Reference:YouTube

先ほど「その道のプロを集めたチーム」と言いましたが、そのメンバーたるや、

  • 元保険調査員でチームリーダー、詐欺やビジネスには滅法詳しいチームの司令塔にして、愛する息子を死に追いやった巨悪を探し続ける筋金入りのアル中、ネイサン・フォード。
  • どんな精密機械も即座にハック。超絶ギークのスーパーハカー(笑)。でもバンジーだけは勘弁な。でお馴染み、アレックス・ハーディソン。
  • 感情を無くしてはや十数年。盗みとスリルにすべてを賭ける、とびきりキュートなパツキン大泥棒。今日はダイアモンド、明日は貴方の心の臓。趣味は窃盗、バンジージャンプ。パーカー。
  • 「戦うコック」の異名は俺のためにある。かかってこいケイシー・ライバック! 情熱溢れる拳から放たれる渾身の右フック。正気と狂気の狭間で揺れる孤独な戦闘員、エリオット・スペンサー。
  • 人生即演劇。6か国語と共に人の心を操る魔性の女。果たして彼女の正体はいかに。腕利きペテン師、ソフィー・デヴェロー。

と、まるで某Aチームのような個性派揃い。仕事の度に発揮される彼等のご都合主義的能力は、そのテンポのよさも相まって視聴者に爽快感を与えてくれます。というかパーカーが死ぬほど可愛いので、パーカーを観るだけでも全シーズン網羅すべきです。未見の方におきましては、まだ見ぬパーカーを5シーズン分も堪能できるなんて非常に羨ましい限りでございます。

また、本人たちが使い分ける(相手を騙すための)人格によって口調や訛り方が変わるため、ぜひとも字幕での観覧をお勧めいたします。

超常現象以上に恐ろしい、田舎の閉塞感『アンダー・ザ・ドーム』

小さな田舎町チェスターズ・ミルが突如として謎の透明なドームに覆われ、その中で生き抜く人々たちのなんとも言えない人間関係と共に解き明かされるドームの謎とは一体? というのがあらすじなのですが、現在シーズン3。未だにドームの謎は少しずつ解明されるも結局明かされていない上の2行ですべて説明できるというドラマですが、これまたウォーキング・デッドのように、登場人物がほぼすべてダメ人間という愛すべきドラマです。

Reference:YouTube

喋り方の気持ち悪いストーカーだったり、夫を殺した張本人と恋仲になる新聞記者だったり、謎のメンヘラ少女だったり、森の中で暮らすアル中だったり、「どうしたらこんな小さな街にこれほどの変人が集まれるのか」と疑問を抱かずにはいられないラインナップとなっています。

しかし、田舎という閉鎖空間でさらに正体不明の透明ドームという2重の閉鎖空間。極限まで追い込まれたら人は案外こんなものなのかもしれないなと、思わせてくれると思いきや、最新シーズンではエラい展開を迎えます。ネタバレになってしまいますので説明は控えますが、思わずモニターを投げ捨てたくなること請け合いですので、ぜひともご覧くださいませ。

見たくもない人間関係とトンデモ展開を延々と見せられるというのは、ある意味癖になることでしょう。

意識高過ぎる外人の職場に恐れおののく『SUITS/スーツ』

天才的頭脳を持つ悪ガキ、マイク・ロスは、ある日クスリを運んでいた最中に麻薬取締官に追われ、洒落たイケメン敏腕弁護士、ハーヴィースペクターがアソシエイト(年次の低い勤務弁護士)の面接を行っていた会場に飛び込みます。そこで見初められたマイクは、無免許ながらも新米アソシエイトとして弁護士事務所「ピアソン・ハードマン」で働きはじめ、失敗したり、恋をしたり、事務所の人間関係に巻き込まれたり、さまざまなことを経験しながら一人前の大人になっていく……というのが一応のあらすじ。

Reference:YouTube

それにしても事務所内は権謀術数の雨霰、「意識が高過ぎて少々イッちゃってるんじゃないか」と思うほどの人間関係における駆け引きは、まさに「黒い」の一言。

他のドラマのように超展開は無く、あくまで弁護士の仕事と人間模様が描かれているのにテンポよく見れるのは、誰もが思う「嫌な奴」を具現化したような、ある意味ヒロイン、顔芸の猛者ルイス・リットや超有能秘書のドナ・ポールセンといった脇役がしっかりとキャラ立ちしているからに他なりません。

何よりイケメンで仕事が出来て、更には服のセンスも超一流の敏腕弁護士、完全記憶ができる若き天才アソシエイトという2人の主人公は的確に男心をくすぐります。探偵映画を観て探偵に憧れたり、医者のドラマを観て医者に憧れたり、ヤクザ映画を観た後に肩で風を切って歩くように、このドラマも観た後にはつい弁護士に憧れてしまうことでしょう。中学生の時に観なくて良かったと思いました。

視聴総時間を計算して驚愕する

さて、駆け足で紹介して参りました。今回紹介したドラマたち。私、Huluで公開されている分は(たぶん)すべて観ているのですが、先ほど観た時間を計算してみたところ1話42分計算として、約13,272分、221時間も観ている結果となりました。実際には『プリズンブレイク』や『ブレイキング・バッド』などの他に映画も観ているので総鑑賞時間はこれより遥かに多く、軽く300時間は超えているはずです。ちなみに宅建をとるための勉強時間が300〜350時間と言われていますので、これは“宅建に合格した人が勉強している時間、私はずっとHuluを観ていた”と考えて良いでしょう。

これを「無駄な時間」と言うのは簡単ですが、私はそうは思いません。もしゾンビに襲われたら的確な対処ができるようになりましたし、招待状が無いパーティーに入る方法も身に付けました。閉鎖的な環境で生き残る知恵も会得しました。アメリカの弁護士についてもある程度の知識を持っています。こう書いてみると、いつか何かの役に立ちそうな気がしますし、こう書かないとやってられません。

まずは、来るべきゾンビ・アポカリプスに備えて、今日はこれからもう一度ウォーキング・デッドでも観直してみようと思います。それでは。

ゾンビに襲われた時の的確な対処法が学べるHuluはこちら

※Huluでの配信は予告なく終了することがありますので、ご注意ください。

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