アメリカ映画界で活躍する非白人の俳優たち5人

トゥルーテル美紗子 トゥルーテル美紗子


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「ハリウッドはまるでロッキー山脈だ。登れば登るほど白さが増す」と言ったのは黒人運動指導者のアル・シャープトン師でしたが、米アカデミー賞の俳優部門にノミネートされたのが2年連続で全て白人俳優であったことが、今回大きく取り沙汰されました。

非常にデリケートな問題で、本当に人種差別があったかどうかは誰にもわかりません。しかし、コーカソイド以外にも優れた俳優がたくさんいることは事実です。完全なる独断で、活躍中の非白人俳優を5人挙げてみることにします。

1. リズ・アーメッド(Riz Ahmed)

代表作になった『ナイトクローラー』(2014年)についてのインタビュー画像。

Reference:YouTube

イギリスの男優。1982年、ロンドン郊外の町ウェンブリーで生まれました。両親はパキスタン系のイスラム教徒です。オックスフォード大学を卒業した秀才で、ラッパーという顔も併せ持つ才能豊かな人。2016年12月16日公開予定の『スター・ウォーズ:ローグ・ワン』、また『ボーン・アイデンティティー』シリーズ最新作など、話題作への出演が次々決まっています。後者の方では、CIAの技術者を演じる予定。クールな彼にぴったりの役どころです。

2. アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン (Aishwarya Rai Bachchan)

慈善活動にも積極的なアイシュワリヤー(通称アシュ)。娘の通う学校でスピーチをした時の様子。

Reference:YouTube

インドの女優。1973年インド南西部のカルナカタ州にて、伝統的なインド一家の娘として生まれました。大学では建築学を学び、バイト程度にモデル業をしていました。映画のオファーが来ても断っていたそうですが、1994年にミス・ワールドに選ばれてからボリウッド入り。カンヌ国際映画祭で、初めて特別招待作品になったボリウッド映画『デーヴダース』(2002)に出演。その後英語作品にも次々と出演します。
プライベートでは、2011年11月に女の子を出産。その前後から活動を休止していましたが、2015年10月にインド映画『Jazbaa』で復帰を果たしました。これから彼女をスクリーンで見る機会が一層増えるのではないでしょうか。

3. イドリス・エルバ(Idris Elba)

『Beasts of No Nation』(2015)についてのインタビューと、次期ジェームス・ボンドといわれる噂について言及した映像。

Reference:YouTube

イギリスの男優。1972年ロンドンにて、西アフリカ・シエラレオネ共和国出身の父と、ガーナ共和国出身の母のもとに生まれました。生活費を稼ぐためにナイトクラブでディスク・ジョッキーをしていましたが、20代前半にはテレビに出演するように。アメリカのテレビドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』(2002)で頭角を現します。その後も『アメリカン・ギャングスター』(2007)や『パシフィック・リム』(2013)などと出演作を増やし、『マンデラ 自由への長い道』(2013)では主人公のネルソン・マンデラを好演。

2015年はドラマ『刑事ジョン・ルーサー』の演技が評価され、ゴールデングローブ賞の男優賞に選ばれます。アカデミー賞候補も期待されましたが、ノミネートされることはありませんでした。次期ジェームス・ボンドか? と噂されています。

4. キミコ・グレン(Kimiko Glenn)

音楽院出身ですから、歌も歌える女優さんです。

Reference:YouTube

アメリカの女優。1989年アリゾナ州フェニックスにて、スコットランド・アイルランド・ドイツの血を引く父と、日本人の母のもとに生まれました。ボストン音楽院1回生の時、ミュージカル『春のめざめ』に出演。その後映画にも活躍の場を広げ、現在はネットフリックス配信のドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち』に出演中。ノルウェー人/日本人の囚人役を演じています。連続ホームコメディ『Broad City』にも出演が決まっています。まだキャリアをスタートしたばかりの女優さんで、今後の活躍が楽しみです。

5. ドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)

2016年6月17日公開予定の主演映画、『Central Intelligence』の予告編。

Reference:YouTube

アメリカの男優兼プロレスラー。リングネームは「ザ・ロック」。1972年カリフォルニア州にて、黒人系カナダ人の父と、サモア人の母のもとに生まれました。ジョンソンはサモアの伝統的なタトゥーを多数入れています。プロレスラーとして名を馳せた後、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(2001)出演を機に俳優業をスタート。『ヘラクレス』(2014)では主人公のヘラクレスを演じ、肉体美を見せつけました。

ジョンソンには「シリーズ作バイアグラ」なんてあだ名が付いています。彼が出演するとドラマの生み出すお金がアップし、シリーズが長く続くからだそう(アメリカのドラマは、視聴率が伸びないとシリーズの途中でも情け容赦なく打ち切りになる)。ジョンソンはスクリーンの中だけでなく、外でも人々のヒーローなんですね。

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こうして見ると、「●●人」とか「▲▲系」と一言で表せない俳優たちが多くいることに気づきます。キアヌ・リーブスなど、レバノン生まれでハワイ・中国・イギリス・ポルトガルの血を引いており、もう地球人としか言いようがありません。「世界にはこんなにも多様なバックグラウンドの人たちがいる」ということを教えてくれる場に、アメリカ映画がなったらいいですよね。

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